空中楼閣―Talking Dream―

好きなものを徒然なるままに。

BALLAD 名もなき恋のうた

2009-09-13 13:29:46 | 映画
一人で見て来ましたよ~

それは、「見たいな」と思ってた映画の中で唯一、
わりと近い(家から60キロ)映画館で上映されてたからです。
残りは実家で見るつもり~。

さて、話題作「BALLAD」。
「クレヨンしんちゃん」映画シリーズでも名作と誉れ高い
「嵐を呼ぶ アッパレ! 戦国大合戦」の翻案作品です。
…が、見てないんだよな~「クレしん」版。
映画の宣伝兼ねてテレビ放送してくれるのを待ってるんですが。
(ついでに、やはり名作の誉れ高い「オトナ帝国の逆襲」も見たい。)

というわけで、出演者ファンでも原作ファンでもない私ですが、
なかなかに楽しめた映画でした。

時代劇…というよりは、児童文学ファンタジーのお約束に則った作品だったと思います。
テーマは「少年の成長」。
(ということで、タイトル詐欺でないかい?)

なぜ、彼はタイムスリップしなければならなかったのか。
なぜ、彼と彼の家族だったのか。

廉姫が呼んだからという理由が説明されてますが、
実際には彼と彼の両親にとって、この冒険が必要だったから。

ファンタジーにおける、旅立ちの「内的必然性」ちゅーやつですな。
ここをしっかり描いていたのが好感度高いです。
(予断ですが、ディズニー映画はここがすごく上手いと思う。
「ナルニア」第一作とか、「ピーターパン2」とか。)

一方の廉姫&又兵衛。
こっちもまあ、お約束ですよね。
オスカルとアンドレ。君は光僕は影(from「笑う大天使」)。
…と言いつつ、私が萌えてしまったのは高虎様@大沢たかお氏だったりするもので…(爆)
やっぱり好みの顔だわ~。
「ファントム」で暴落してた株が復活(まだ引きずってたんかい)
(というわけで、「仁」が楽しみです。って、これもタイムスリップ歴史物だな)
高虎と廉姫の出会いとか、もう少女マンガお約束じゃないですか。
逆に又兵衛と廉姫の過去の絆が全部セリフなので、この辺インパクトで負けてる気が。

筒井道隆氏の役がカメラマンってのも、効いてましたね。
出撃前に皆で写真を撮っていく様子が、特攻隊を連想させてつらいものがありましたが、
実際あの写真のメンバーのほとんどは死んでしまったわけだし。
文四郎も死んじゃうんじゃないかと危惧してたのでほっとした。
「四郎」ってことは、上に3人いたってことだよね…切ないです。
彼は、自転車のくだりが、歳相応な感じで好きだった。

山賊団のメンバーのキャラが好きです。
ああいうアウトローには惹かれる。

戦闘シーンも丁寧に作ってあったし。
その日の戦闘終了の貝が吹かれると、もう攻撃しちゃいけないのか。

で、戦闘のメインが、少年とその家族の「もう逃げないための戦い」なのは
ストーリー的に正しいと思うわけなんですが。
(…まあ、全員避けてくれたから良かったけれども、
場合によっては、あのRV車で敵兵を轢き殺す覚悟はあったのかな?
私なら無理だな。申し訳ないけど。と思ってしまった。)
「戦国時代の過酷さのリアルな再現」と
「ファンタジーとしてのお約束」との間をとってああいう表現になったんだろうな。
と思いました。それは又兵衛VS高虎の結論も同じ。

実は、廉姫と又兵衛の恋の結末だけは事前に知っていたので、
「どうやってそこに持っていくつもりなんだろう?」とドキドキしながら見てまして。
最初は「ええええ!?」と思ったけど、
結局は、タイムスリップのお約束を主軸に置いた結末だったのね。

ということで、全編通して一番感想に困ってるのが、
恋愛パートだったりします。
あの二人が「主役」で、この悲恋が「テーマ」と思って見てしまうと、
肩透かしを食うかもしれない。
もうちょっと「メイン」が何かわかる作り方をしたほうが良かったんじゃないかなと
偉そうに思ったりします。
新垣結衣は笑顔が本当にかわいい。
ピンクの着物もよく似合ってました。

クサナギ氏は、そのままクレヨンしんちゃんの世界に出られそうな顔だなあ。
朴訥で誠実な雰囲気がよく合っていたかと。


というわけで、原作のほうも見たいです。

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