空中楼閣―Talking Dream―

好きなものを徒然なるままに。

雪組「Shall we ダンス?」「CONGRATULATIONS 宝塚!!」

2013-11-24 19:58:52 | 観劇(タカラヅカ)
実は、ヅカファンになってから初めてです。
大劇場公演コンプリートの年って。
10年目ぐらい(いつから「ヅカファン」になったかが結構微妙)

さすがに有名原作、満員御礼の大劇場。
私自身は原作映画はビデオかテレビで見たような(うろ覚え)
…なぜかハリウッド版は劇場で見てます。
ゆえにストーリーは結構覚えてた。

【Shall we ダンス?】

とりあえず、中盤あたりからず~っと、静かに泣いていました。
競技会出場を決意する辺りからかな。

悪人はいない。劇的な事件も起こらない。
何せ、主人公は「平凡なサラリーマン」。
世紀の恋!も無い。主人公は最初から妻子持ちだし、ヒロインともロマンスには発展しないし。

それなのに、泣けてくる。
「ふつう」の人々の、「ふつう」の幸せの物語。
ボールルームダンスだったり、探偵の存在だったり、「謎の美女」だったり、
ほんの少しの非日常を通じて、日常が輝きを放つ。
(ただし、それらは現代日本では非日常だけど、
果たして舞台になってるアメリカで非日常なのかは不明w)

皆が優しくて、皆が頑張っていて、その姿がどうしてこんなに泣けるんだろう。

舞台の使い方も面白かったし(映像とセリが効果的!)曲も良かった。
役名がわからない脇の登場人物それぞれにもドラマがあって楽しめました。
欲を言えば、奥さん@あゆちゃんにもうちょっと見せ場が欲しかったかな……

「サラリーマン」役で、宝塚の主役になってしまう壮一帆を、しみじみ好きだと思う。
波越警部@「明智小五郎の事件簿」とか、神戸@「相棒」とか、
モーリス@「アデュー・マルセイユ」とか、過去のえりたんを思い出しながら、
今、えりたんが雪組のトップでいてくれて本当に良かった、と実感する。
いや、「フットルース」の制服とか出てきたもんで(小柳先生絶対にわざとだw)
ともすると懐古だけに陥りそうになるけど、それを覆してくれる、えりたんの光。

ヒロインのちぎちゃんは綺麗でした。硬質で近寄りがたい雰囲気が、原作に合ってたと思います。

この物語に欠かせない強烈なキャラクター、
ドニー@ともみん(竹中直人の役)&バーバラ@せしる(渡辺えりの役)。
凄かった! 特にともみんに拍手!! 笑いをとりまくってました。

探偵コンビのにわさん&ほたて君さすがの上手さ、
ダンス教室の大ちゃん&咲ちゃん素敵だった、
ダンサーの翔君&きんぐ頑張った!!
……願わくは、まっつさん復帰後の完全版も見てみたいなあと思う。

【CONGRATULATIONS 宝塚!!】

ああ、本当に百周年来るんだ、と実感しながら見ていた。
考えてみたら、えりあゆ大劇場初ショー。初・大羽根。改めておめでとう!

最初からトップテンションで駆け抜ける藤井ショー。
もうちょっと途中で色を変えてくれてもいいのよ?と思いましたがw楽しかったからOK。

こちらではイケメン・ちぎちゃんを堪能。
ロックシンガーの扮装では、ちょっとマーキューシオを思い出しちゃったよ。
髪の色は真逆だけど。
あゆちゃんとの並びも、懐かしささえ感じる安定感。

いろいろ思い出してしまうのは、「モン・パリ」等多用した懐メロ満載構成だったからですよ!!

群舞の揃い方も、さすがの雪組。
退団者への気配りは、さすがの藤井先生。

しかし客席下り多かったから、1階席でもう一回見たいな…(今日は2階席)

99周年9作品、どの作品も素敵でした!
100周年も、その後も、宝塚に幸あれ。

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