空中楼閣―Talking Dream―

好きなものを徒然なるままに。

ミュージカル「ファントム」

2008-01-19 22:55:55 | 観劇(タカラヅカ以外)
2008年観劇はじめ。

【ファントム】
この「ファントム」は、原作ガストン・ルルーの『オペラ座の怪人』ですが、
劇団四季で上演されているアンドリュー・ロイド-ウェバーの作品とは全くの別物です。
日本では2004年に宝塚宙組で初演、2006年に花組で再演され、
私は両方見てます。
(宙組Ver.はビデオを買って何度か見直し、花組Ver.は2回見に行きました)
今回はカンパニーこそ系列会社ですが、
脚本も演出も変わっているので、耳馴染んだ歌の歌詞が違ってちょっと違和感。


宝塚版を愛しすぎてしまっていてちょっと感想がまとめにくいので箇条書き。

・1階で見られて良かった!
アンサンブルの役者たちが客席いっぱいに広がるので臨場感抜群。
小芝居の声が聞こえてお得感。
アンサンブルが素晴らしかった。
「Dressing for the night」も「ファントムのフーガ」も「ビストロ」も。
「ビストロ」の最後で皆勝手にくるくる踊ってるのが素敵。
・「オペラなのにソウルフル」なカルロッタ@大西ユカリさん素敵。
ドレス着た立ち姿も美しかったです。
・ジャン・クロード@永島克さんが若くてびっくり。(設定35歳だって)
何せ宙組のまりえったさんが強烈で…定年間際のベテランだと思ってたわ(笑)
・♪アヴェマリ~ア~ の歌がなかったのが残念。(旋律だけはあったけど)
・エリック(ファントム)@大沢たかおさん、宝塚の男役とタメ張れるスタイル。王子様。しかし歌い始めると一気に変質者になる…orz歌声が最後まで私の体質に合わなかった
・エリックが、登場してからずっと「哀れ」で仕方がなかった。
「社会性のかけらもないモンスター」byキャリエール
宝塚という夢のベールが剥がされて生身の男の姿で見せられると、引きこもり男のリアルな「キモさ」が見えてしまったのかも。
・クリスティーン@徳永えりさん、健闘してた。特に後半。
体当たり感というか必死さが伝わってきて、感情移入できた。
・クリスはキャリエールの言い分に腹を立てたのだと思った。
若さゆえに激しく憤って、「私はあなたとは違う!」と、エリックに対して暴走してしまったのだと。
・「彼女に妊娠を告げられるまで、私は自分が既婚者だと隠していた」
この一言がないだけでキャリエールの印象は随分変わるのだと知った。
「カトリックだから再婚できなかった」(花組Ver.)とか言ってる場合じゃない。
そこを直せば良かったんだわ(今回)
・キャリエールの卑小さもエリック同様にリアルに見えちゃってしんどかった。
ヅカでは二枚目の役だからなあ、キャリは。
・フィリップ@パク・トンハさん、プリンシパルで一人だけプロな感じ。
歌い始めたら恋に落ちる。
クリスよ、素直にフィリップを選んでおけ。
・クリスの善意は全て裏目に出るんだよなあ。
でもエリックを庇って銃を構えるのは良かった。
・キャリのクリスに対する「無責任」はちょっとスカッとしたが、どう見ても一番無責任なのはキャリだ。
・ベラドーヴァ@姿月あさとさんの歌声が(素晴らしかったが)思いっきり「男役」だった。
あれは薬で潰れた後の声なんだろうか(爆)
・密かにショレ@HISATOさんが素敵だった。
カルロッタを愛してたんだというのが伝わってきて、エリックの罪の重さを実感した。
・クリスティーンが薬物を飲んじゃう描写が自然だが、その分、あそこが一服盛られたシーンだと観客にわかりにくいかもしんない。
・「You are my own」は、先にベラに歌わせちゃうと、後のキャリ&エリックのシーンの感動が薄れると思うんだ。
・「My true love」はやっぱり力のある曲だと思う。感動しました。
・何のかんの言って、クライマックスでは涙したんですよ。
見られて良かったです。
・周り中スタンディングオベーションの中、意地でも座っていたが、そうすると何も見えん(笑)

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