空中楼閣―Talking Dream―

好きなものを徒然なるままに。

星組「ロミオとジュリエット」

2013-06-29 18:03:30 | 観劇(タカラヅカ)
初演は見られなかったので、初のちえねねロミジュリ。役替わりAパターンです。

友会申し込みで外れ、チケット確保になかなか苦労しました。
立ち見の人も多かった…! いやはや、いろいろさすがです。

私が初めて見た宝塚ロミジュリは、一昨年2011年の雪組さん(美海ジュリエット)。
去年の月組さんは3回見た。
曲も大好き、演出も大好き、誰にでもお勧めできる作品。
何よりも、今やゴールデンコンビたる、ちえねね主演!

期待通りの作品でした。

主なキャストはこんな感じ。

 ロミオ:柚希礼音
 ジュリエット:夢咲ねね
 ティボルト:紅ゆずる
 マーキューシオ:壱城あずさ
 ベンヴォーリオ:礼真琴
 ヴェローナ大公:十輝いりす
 「死」:真風涼帆
 「愛」:鶴美真夕

さて、私にとって初「ロミジュリ」だった雪組さんは、
とにかくうっとりしてたら終わってしまい、今となっては分析が不可能で。
(桂ちゃんがカッコ良くて美海ちゃんがかわいくて、
 ちぎキタまっつコマと皆素敵だったことしか覚えていない…)
3回見た月組さんと比較しちゃうことが多かったです。
キャストが変わると全然違うものになりますね。
勿論全バージョン大好きですが。

ちえねねは、誰が見ても運命の2人。揺るがない「愛」が、最初から見えている。
だから「天使の歌が聞こえる」のドラマチックさよりも、「エメ」の美しさや、
後半の引き裂かれる悲痛さのほうが胸に刺さった。

ちえさんのロミオ。
真っ直ぐな青年。
桂ちゃんや真咲君に感じた「歪み」は、このロミオにはない。
「僕は怖い」も、あくまで、一人だけ運命が見えてしまった「選ばれたもの」の苦悩。
雪月版よりも「死」がシャープで強かったのもあって、
「死」と終始、戦っているように見えた。(真咲君のロミオは、「死」を内在させていた)
彼が戦うためには、ジュリエットという存在が必要だったのだと思う。
彼女と引き裂かれたロミオの歎きが、これもまた、まっすぐで。
ジュリエットとして、彼にここまで愛されたら本当に幸せだろうなと。
そしてバルコニーのシーンとか、明け方の別れとか、
何か色々「ずるい」よね、このロミオ(笑)
こういうこと言ったら女の子喜ぶよなとか、計算じゃないんだけどわかっててやってる感じが。

ねねちゃんのロミオ。
少年のような硬質さが魅力だったちゃぴちゃんに比べて、
「柔らかい」ジュリエットだった。
タカラヅカ娘役として円熟期に入った、完成された「少女」。
等身大ではなく、夢の世界のお姫様。
衣装も全部かわいかったな~
仮面舞踏会のミニスカで見える美脚もさすが。
(勿論、フィナーレも!
…てか、あのスカートの透け方はやばいw ざっくりスリットよりエロい…w)

ベニーのティボルト。
(そして、「あ、ベニーもみりお君も『さゆみ』なんだ」と思い出す)
大好き
いやあ、気持ち悪かった(褒めてます)。
最初から間違いなく「危ない男」(by大公)だったし、
「ティボルト」も「本当の俺じゃない」も「今日こそその日」も最高!
ビジュアルもめっちゃカッコいいしな~
ティボルトは病的なほうが好みです。
フィナーレの銀橋は冷や冷やしましたが(笑)楽しそうだしカッコいいからOK!

真風@「死」。
初演見られなかったからこれが初めてです。
今更ですが、水トート!! 水夏希がそこにいる!!
毎回言ってますが、このトート(トート言うな)は確かに間違いなく水さん!
動きがシャープで存在感が大きくて、目が離せない!!
「死」が出てきたら彼ばっかり見てきました。カッコいいよう~~
満足です。ご馳走様でした。
あ、彼と絡む、どいちゃんの「愛」もめっちゃ動きが綺麗で素敵でした!

礼くん@ベンヴォーリオ。
「めぐり会いは再び2nd」で、男役に見えないかわいらしさを披露していましたが、
ベンヴォーリオはちゃんと青年に見えました。
やっぱり歌上手いなあ。「どうやって伝えよう」も素晴らしかった。
しーらん@マーキューシオはとにかく美形!

美城さん@乳母、どうしても月組の時の美穂圭子さまの歌声が耳に焼き付いているのですが、
それを差し引いても素晴らしかった! あったかい乳母でしたね。
ジュリエットを愛してるのがよくわかった。

花愛さん@モンタギュー夫人とコロちゃん@キャピュレット夫人の歌声に泣かされた。
特にコロちゃん、迫力!

十輝くんの大公は…宙組時代のいりす君を覚えているので歌に手に汗握りましたが(笑)
めちゃくちゃカッコ良かったです。あの長身に大公の衣装が映えること。

プログラム買う気が無かったのに買ってしまったのは、モンタギューチームで1人、
どうしても気になった人がいたからです。
汐月しゅう君。サラサラ金髪のポニーテールがとにかく目について。フィナーレもそのままだし。
(実はプログラムでは確認できず、ネットで探したんだけどね)
モンタギューもキャピュレットも皆素敵。

直近で見た「世界の王」は、音月桂サヨナラショーだったので、
最初ちょっと思い出し泣きしそうになったんだけど、すぐに星組Ver.に集中できました。
組全体の熱気が凄い。
その中で突出する、トップコンビの輝き。

いいもの見ました。お腹いっぱい。
後ろの席にいた団体さんが宝塚初めての方が多かったようで、
ラインダンスや最後の大羽根でめっちゃ盛り上がっておられてこちらも楽しかったです。
ディープなファンも一見さんも皆楽しめる、良い作品だよね。

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