春風弥里君が好きでした。
みーちゃん。
宙組の、自慢の若手男役だった頃から。
最初にちゃんと認識したのは「A/L」のワトソン役。とにかく、上手かった。
目が離せない、と思ったのは、「ダンシング・フォー・ユー」だったか。
「Amour それは…」の6カラットも、昨日のことのように思い出す。
大和君退団後、宙組さんとご縁が薄くなり、花組に来てからも予定が合わなかったりして、
この前の「オーシャンズ11」が久しぶりの再会だった。
上手いのもカッコいいのも当たり前、びっくりするぐらいセクシーな色男になっていた。
まだまだずっと、見ていたかったよ。
退団が、寂しくて仕方ない。
そう言えば蘭寿さんのショー付き作品も見るの初めて(今更)。
【愛と革命の詩 ―アンドレア・シェニエ―】
原作オペラは(教養ないもので当然のことながら)未見ですが、あらすじぐらいは予習していきました。
フランス革命期を舞台にした、植田景子先生の新作。
景子先生と言えば、
去年のバウ作品「ジャン・ルイ・ファージョン―王妃の調香師―」が評判良かったので、
同時代を扱ったこの作品、非常に楽しみにしていました。
見終わっての…てか、見ている最中からの感想は、
景子先生、本当は「ベルばら」を自分で潤色演出したいんだろうなあ…
それも、小池作品みたいな演出にしたいんだろうなあ…
勿論、勝手な想像ですがw
でも私も、景子先生版「ベルばら」見たいなあ…(ちゃんと原作に忠実なやつ)
同時代だから、ってだけじゃないよ。
脚本(テーマは「愛」)も衣装(正しくロココ)も振付(上品でロマンチック)も
舞台装置(天使の翼を広げたセット、舞台ならではって感じで素敵)も、
正しく少女マンガ、正しく宝塚歌劇。
その美しさにうっとり浸ることができる。
そうだよ、「ベルばら」で見たいのはこういう世界観なの!と声を大にして言いたい感じ(笑)
まあ、文句の付けようがないわけじゃないんですが、私、この作品、好きです。
今まで見た、景子先生作品@大劇場の中だと一番好み。
(単に予備知識が多いから脳内補完しやすいだけなのかもしれない。)
蘭とむ氏@アンドレア・シェニエ。
愛に生き、革命に死んだ実在の詩人。(フランス語だと本来「アンドレ」。)
…難しい役だよね。
誰からも愛され、憧れられ、妬まれ、憎まれる。
アンドレア本人は「空洞」なんだよね。そこをどう埋めるかがトップスターの仕事。
蘭寿さんのアンドレアはハートフルで愛情深くて、そしてヒーローでした。
特に、ヒロインへの愛が強く見えたのがポイント高い。
蘭ちゃんを救う存在だったというのがよくわかる。
蘭ちゃん@マッダレーナ嬢。
(フランス語だと「マドレーヌ」。)
説得力のあるお嬢様。私、蘭ちゃんの「恋してる」演技が好きです。
ラストはハッピーエンドと言うべきかバッドエンドと言うべきか。
「アイーダ」とかと同じ趣向だから悲劇なんだろうね。爽やかだったけど。
革命裁判の場面、レグリエ嬢だけが自分の信仰や信念に殉じたわけではないというのが
ラストの展開に説得力を持たせて上手かったと思います。
みりお君@カルロ・ジェラール。
(フランス語だと「シャルル」。)
いやあ、この役柄…好みです。
書き込みが浅いし、特にマッダレーナに恋心を抱く部分が全然描いてもらえてないんですが、
その分、色々妄想できるし(笑)
孤児の少女ユディットを自分の手元に置いている心情とかも、あれこれ考えられていいですね。
(「ドン・カルロス」における、クララに近い役回りに見えた。)
そして、本人が望んだこととは言え、愛した女を死に導く案内役を務めた後、
彼がどう生きたのか、あるいは死んだのか。
3日後にロベスピエールが失脚したということなので、彼も断頭台の露と消えてマッダレーナの後を追ったのか、
それともアンドレアの件でジャコバン党と袂を分かったために結果的に一人だけ生き残ってしまったのか。
ユディットだけが生き残って彼の最期を見届けたのか、もしくは彼女も犠牲になったのか。
どう展開しても、救いが無くて「萌え」ですね。
場面としては、柚香くん@エンジェル・ブラックとの絡みが眼福でした。
柚香×明日海、美しすぎて素敵です。
あくまでもカルロが高潔なのがいいですよね。魂が白いから、彼の苦悩がよくわかる。
みーちゃん@モラン。
…いやあ、カッコ良すぎ。仕草の一つ一つが作りこまれて美しい。
銀橋ソロもその歪んだ情念が見えて良かったし、
カルロに対する冷徹な対応も、ぞっとするほど冷たくて引き込まれる。
彼もロベスピエールたちと一緒に処刑されたんだろうなあ。
迷わずに信念に殉じた姿が浮かぶ。
こういう役、もっともっと見たかったよ。
みつる君@マリー=ジョゼフ・シェニエ。
上手い。とにかく、上手い。
出番も書き込みも少ないのに、兄に対する立ち位置と彼の生き様がくっきり見える。
きっと彼は最後の兄の戦いを受け継いだのだろうと、そう思わせられて。
だいもん@パンジュ侯爵。
初日のTLが「だいもんの髭…」ばっかりでしたが、老け演技上手すぎて、
あれ、所見のお客さんは若き日の侯爵と後年の侯爵が同一人物ってわかっただろうか。
最後に朗々と歌声を聞かせてくれて、耳福でした。
後は一花ちゃんが相変わらずいい仕事だったり、
きらりちゃんとだいもんのカップルが素敵だったりしたのですが、
目を離せなかったのは、柚香くん@エンジェル・ブラック!
「いかにも」な耽美キャラですが、あの美しさ!!
山岸凉子のイラストにあんなのいたよ!と、テンションが上がる。(色遣いも含めて)
エンジェル・ホワイトとの絡みも良かったですが、前述のとおり、みりお君を翻弄する姿が眼福でした。
大石裕香さん振付のラブシーンは、夢の中の1シーンのように上品で美しく。
(ベルばらのラブシーンって、本来ああいうのだよね、というのは観劇後の会話。)
【Mr. Swing!】
稲葉先生のショーは「Celebrity」以来。
あれと同じく、あっという間に時間が過ぎる幸せなショーでした。
ていうか、リピートしたい!
…オープニングがカッコ良すぎて死ぬかと思った(真顔)。
カッコ良すぎて笑ってしまう、は、去年の銀英伝だけど、カッコ良すぎて息ができなかった…
ザ・花組、な、スーツの群舞。
曲も好きなんだよね~ジャズのスタンダードナンバー満載。
みりお君を蘭ちゃんと柚香くんで翻弄する場面。
場面のコンセプトは置いといて(笑)眼福でした……
えーっと、据え膳だろうと、おいしくいただきますとも! 柚香×明日海!
柚香くんの文句なしの魔性の美貌なのがいいですね。
みりお君も翻弄されるほうがいいな。端正な人だから。
野球場面は楽しくて、娘役の皆さんの強さキュートさが愛しくて。
中詰に至る船の場面で、みりお君の水兵さんコスが可愛すぎて撃沈。
あ、みりお君の話しか書いていませんが、基本的に、みーちゃんロックオンでした。
黒髪オールバック、前髪ハラリ、がとにかくカッコいい…!
所作の一つ、ダンスの一振り、とにかく見逃すまいと。
お芝居も上手いけど、こういう「スター」としての輝きは、キャリアを積んで得たものだ。
勿体ない。勿体ない……
蘭寿さんの横で、きらりちゃんとのデュエットダンスも凄い迫力で客席から大拍手で。
フィナーレの銀橋と、その後のみつる君との掛け合いが、あからさまな「サヨナラ」演出で、
…しっかり泣いてきました。
好きだったよ。行かないで。このまま、ここにいて。
(みつる君もすごく良かった!)
言わずもがなのトップコンビはもう円熟の域で、見たいものを全部見せてくれる。
あのデュエットダンスのエロさと小粋さときたら!
(蘭寿さんが銀橋でネクタイ緩めだしたときにはどうしようかと思ったw)
あれだけ個性の強いメンバーの中で、堂々たる君臨ぶり。
だいもんの歌声もがっつり聞けて幸せでした~。
最後まで目を凝らして、みーちゃんを見る。
宝塚は有限の楽園。お別れはいつか必ずやってくる。
その短い時間の中で、好きになれたことに、感謝しよう。
夏休みの終わりにふさわしい、花火のように豪華で幸せな時間でした。
明日からまた頑張ろう!
みーちゃん。
宙組の、自慢の若手男役だった頃から。
最初にちゃんと認識したのは「A/L」のワトソン役。とにかく、上手かった。
目が離せない、と思ったのは、「ダンシング・フォー・ユー」だったか。
「Amour それは…」の6カラットも、昨日のことのように思い出す。
大和君退団後、宙組さんとご縁が薄くなり、花組に来てからも予定が合わなかったりして、
この前の「オーシャンズ11」が久しぶりの再会だった。
上手いのもカッコいいのも当たり前、びっくりするぐらいセクシーな色男になっていた。
まだまだずっと、見ていたかったよ。
退団が、寂しくて仕方ない。
そう言えば蘭寿さんのショー付き作品も見るの初めて(今更)。
【愛と革命の詩 ―アンドレア・シェニエ―】
原作オペラは(教養ないもので当然のことながら)未見ですが、あらすじぐらいは予習していきました。
フランス革命期を舞台にした、植田景子先生の新作。
景子先生と言えば、
去年のバウ作品「ジャン・ルイ・ファージョン―王妃の調香師―」が評判良かったので、
同時代を扱ったこの作品、非常に楽しみにしていました。
見終わっての…てか、見ている最中からの感想は、
景子先生、本当は「ベルばら」を自分で潤色演出したいんだろうなあ…
それも、小池作品みたいな演出にしたいんだろうなあ…
勿論、勝手な想像ですがw
でも私も、景子先生版「ベルばら」見たいなあ…(ちゃんと原作に忠実なやつ)
同時代だから、ってだけじゃないよ。
脚本(テーマは「愛」)も衣装(正しくロココ)も振付(上品でロマンチック)も
舞台装置(天使の翼を広げたセット、舞台ならではって感じで素敵)も、
正しく少女マンガ、正しく宝塚歌劇。
その美しさにうっとり浸ることができる。
そうだよ、「ベルばら」で見たいのはこういう世界観なの!と声を大にして言いたい感じ(笑)
まあ、文句の付けようがないわけじゃないんですが、私、この作品、好きです。
今まで見た、景子先生作品@大劇場の中だと一番好み。
(単に予備知識が多いから脳内補完しやすいだけなのかもしれない。)
蘭とむ氏@アンドレア・シェニエ。
愛に生き、革命に死んだ実在の詩人。(フランス語だと本来「アンドレ」。)
…難しい役だよね。
誰からも愛され、憧れられ、妬まれ、憎まれる。
アンドレア本人は「空洞」なんだよね。そこをどう埋めるかがトップスターの仕事。
蘭寿さんのアンドレアはハートフルで愛情深くて、そしてヒーローでした。
特に、ヒロインへの愛が強く見えたのがポイント高い。
蘭ちゃんを救う存在だったというのがよくわかる。
蘭ちゃん@マッダレーナ嬢。
(フランス語だと「マドレーヌ」。)
説得力のあるお嬢様。私、蘭ちゃんの「恋してる」演技が好きです。
ラストはハッピーエンドと言うべきかバッドエンドと言うべきか。
「アイーダ」とかと同じ趣向だから悲劇なんだろうね。爽やかだったけど。
革命裁判の場面、レグリエ嬢だけが自分の信仰や信念に殉じたわけではないというのが
ラストの展開に説得力を持たせて上手かったと思います。
みりお君@カルロ・ジェラール。
(フランス語だと「シャルル」。)
いやあ、この役柄…好みです。
書き込みが浅いし、特にマッダレーナに恋心を抱く部分が全然描いてもらえてないんですが、
その分、色々妄想できるし(笑)
孤児の少女ユディットを自分の手元に置いている心情とかも、あれこれ考えられていいですね。
(「ドン・カルロス」における、クララに近い役回りに見えた。)
そして、本人が望んだこととは言え、愛した女を死に導く案内役を務めた後、
彼がどう生きたのか、あるいは死んだのか。
3日後にロベスピエールが失脚したということなので、彼も断頭台の露と消えてマッダレーナの後を追ったのか、
それともアンドレアの件でジャコバン党と袂を分かったために結果的に一人だけ生き残ってしまったのか。
ユディットだけが生き残って彼の最期を見届けたのか、もしくは彼女も犠牲になったのか。
どう展開しても、救いが無くて「萌え」ですね。
場面としては、柚香くん@エンジェル・ブラックとの絡みが眼福でした。
柚香×明日海、美しすぎて素敵です。
あくまでもカルロが高潔なのがいいですよね。魂が白いから、彼の苦悩がよくわかる。
みーちゃん@モラン。
…いやあ、カッコ良すぎ。仕草の一つ一つが作りこまれて美しい。
銀橋ソロもその歪んだ情念が見えて良かったし、
カルロに対する冷徹な対応も、ぞっとするほど冷たくて引き込まれる。
彼もロベスピエールたちと一緒に処刑されたんだろうなあ。
迷わずに信念に殉じた姿が浮かぶ。
こういう役、もっともっと見たかったよ。
みつる君@マリー=ジョゼフ・シェニエ。
上手い。とにかく、上手い。
出番も書き込みも少ないのに、兄に対する立ち位置と彼の生き様がくっきり見える。
きっと彼は最後の兄の戦いを受け継いだのだろうと、そう思わせられて。
だいもん@パンジュ侯爵。
初日のTLが「だいもんの髭…」ばっかりでしたが、老け演技上手すぎて、
あれ、所見のお客さんは若き日の侯爵と後年の侯爵が同一人物ってわかっただろうか。
最後に朗々と歌声を聞かせてくれて、耳福でした。
後は一花ちゃんが相変わらずいい仕事だったり、
きらりちゃんとだいもんのカップルが素敵だったりしたのですが、
目を離せなかったのは、柚香くん@エンジェル・ブラック!
「いかにも」な耽美キャラですが、あの美しさ!!
山岸凉子のイラストにあんなのいたよ!と、テンションが上がる。(色遣いも含めて)
エンジェル・ホワイトとの絡みも良かったですが、前述のとおり、みりお君を翻弄する姿が眼福でした。
大石裕香さん振付のラブシーンは、夢の中の1シーンのように上品で美しく。
(ベルばらのラブシーンって、本来ああいうのだよね、というのは観劇後の会話。)
【Mr. Swing!】
稲葉先生のショーは「Celebrity」以来。
あれと同じく、あっという間に時間が過ぎる幸せなショーでした。
ていうか、リピートしたい!
…オープニングがカッコ良すぎて死ぬかと思った(真顔)。
カッコ良すぎて笑ってしまう、は、去年の銀英伝だけど、カッコ良すぎて息ができなかった…
ザ・花組、な、スーツの群舞。
曲も好きなんだよね~ジャズのスタンダードナンバー満載。
みりお君を蘭ちゃんと柚香くんで翻弄する場面。
場面のコンセプトは置いといて(笑)眼福でした……
えーっと、据え膳だろうと、おいしくいただきますとも! 柚香×明日海!
柚香くんの文句なしの魔性の美貌なのがいいですね。
みりお君も翻弄されるほうがいいな。端正な人だから。
野球場面は楽しくて、娘役の皆さんの強さキュートさが愛しくて。
中詰に至る船の場面で、みりお君の水兵さんコスが可愛すぎて撃沈。
あ、みりお君の話しか書いていませんが、基本的に、みーちゃんロックオンでした。
黒髪オールバック、前髪ハラリ、がとにかくカッコいい…!
所作の一つ、ダンスの一振り、とにかく見逃すまいと。
お芝居も上手いけど、こういう「スター」としての輝きは、キャリアを積んで得たものだ。
勿体ない。勿体ない……
蘭寿さんの横で、きらりちゃんとのデュエットダンスも凄い迫力で客席から大拍手で。
フィナーレの銀橋と、その後のみつる君との掛け合いが、あからさまな「サヨナラ」演出で、
…しっかり泣いてきました。
好きだったよ。行かないで。このまま、ここにいて。
(みつる君もすごく良かった!)
言わずもがなのトップコンビはもう円熟の域で、見たいものを全部見せてくれる。
あのデュエットダンスのエロさと小粋さときたら!
(蘭寿さんが銀橋でネクタイ緩めだしたときにはどうしようかと思ったw)
あれだけ個性の強いメンバーの中で、堂々たる君臨ぶり。
だいもんの歌声もがっつり聞けて幸せでした~。
最後まで目を凝らして、みーちゃんを見る。
宝塚は有限の楽園。お別れはいつか必ずやってくる。
その短い時間の中で、好きになれたことに、感謝しよう。
夏休みの終わりにふさわしい、花火のように豪華で幸せな時間でした。
明日からまた頑張ろう!
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