空中楼閣―Talking Dream―

好きなものを徒然なるままに。

大河ドラマつれづれ

2007-12-20 19:02:10 | 時代劇
「風林火山」がとうとう終わってしまったと思ったら、
今日は再来年の主演俳優も明らかになって、
何だか年の瀬を感じてしまいますが。

「風林火山」、大好きでした。
正直、戦国もの大河には飽きかけていたので、
主演が内野聖陽さんじゃなければ
こんなに熱心に見てなかったと思うんですが
(だいたい今回のを見て痛感したが、
 近畿圏以外の歴史って本当に全く馴染みがなかった)
始まってみれば本当に面白く、
ストーリーも登場人物もキャストも丸ごと愛せる作品で
個人的にはとても幸せでした。
こんなに熱心に見たのは「新選組!」以来。
…一生懸命見すぎて何だかとっても疲れましたけど。

…「私が好きな作品は視聴率が低い」という
法則が妙にある気はするんですがね。
まあ、「風林火山」も「新選組!」も、賛否両論の「賛」の部分、
熱心なファンが一定数いることはわかるんですがね。
(ネット社会の有難さ。逆に「否」を見ちゃって凹むこともあるが
まあ個人の好みって色々だし、だからこそ大河もバリエーションに
富んでるのかな、とも思いつつ。)
とりあえず、マイベスト大河が「花の乱」(1994年)って時点で、
マイノリティだということは自覚しておりますとも。ええ。
歴代最低視聴率だもんな、「花の乱」。
おかげでソフト化もされてないし。
今年CSで全話再放送してくれたのを丸ごと録画できたから良かったんですが。

私は最初に見た大河が「花の乱」だったので、
思い出が美化されているのかな~と再放送を見るまで思ってたんですが、
見直したら、やっぱり好き。一番好き。

しかし、「風林火山」と「花の乱」を合わせて見ると、
とにかく濃い。
キャストと演技と画面が、ひたすら濃い。
もう気持ちいいぐらいに、濃い(笑)

「花の乱」見直してうっかり恋してしまったのが、
故・萬屋錦之助さん演じる山名宗全入道。
三田佳子さん演じる主人公・日野富子の「相手役」です。
勿論プラトニック・ラブ、てゆーか騎士道。
かっこ良すぎです宗全さま。
「宗全殿(はあと)」というその一点で、富子に感情移入できます。

他にも、貫禄十分の細川勝元@野村萬斎氏(当時まだ若かったはずだが)
悪役ぶりが怖すぎ&最期が壮絶すぎの日野勝光@草刈正雄様
「義」の人ぶりが終盤本当にありがたい大内政弘@藤岡弘氏
一休って本当にこんな人だったのかも…と思わせる一休宗純@奥田瑛二氏
と素敵なおじさまがたくさん…

「宗全切腹」「勝元暗殺」「花の御所炎上」の3回は名作。
その後だと…義尚@松岡昌宏君を巡るエピソードと、
椿の庄の人々(あにさま@役所広司氏たち)との決別エピソードが泣けました。

こけた理由は、わかります。
暗いし、馴染みがないし、話わかりにくいし(フィクション満載だし)
主人公悪人だし。
(何しろ生まれたときから、
「この世を焼き滅ぼす宿命を背負った『火』の娘」だし
⇔「この世を治める宿命の『水』の娘」=森女@檀ふみ嬢)
今回も一気に見たからいいけど、
毎週続けて見るには脱落ポイントが多すぎる…。

でも映像は美しいし、
豪華キャストの、濃ゆ~い(あくまでも)演技を堪能できます。
若手キャストも良いしね。
ピアノの音と幻想的な映像が美しいオープニングもマイベスト。


…気付けば「花の乱」語りになりましたが(でもまだ語り足りない)。
来年の「篤姫」も、多分見ます。
予告を見る限り、「風林火山」とはタッチが違いすぎて、
慣れるまで暇がかかりそうですが。
(「新選組!」の後の「義経」もなかなか慣れなかった。
台詞回しとか、ナレーションがあることとかに。)
好き嫌い・良い悪いでなくて、「慣れ」の問題です。
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