空中楼閣―Talking Dream―

好きなものを徒然なるままに。

星組「ダンサ セレナータ」「Celebrity」

2012-05-27 14:52:15 | 観劇(タカラヅカ)
涼さんとのお別れ…(涙)

いや、4月はその後に音月くんの発表があったので、そのショックで書き損ねていたんですが、
すずみんの発表も、それはそれはショックでしたとも…!

ネットとかで、すずみんは定年まで宝塚にいてくれる…みたいなのを読んでいたので、
何の根拠もなく、それを信じていたんだよなあ……。
すずみんが宝塚からいなくなるとか、考えたこともなかった。
すずみんのいない、宝塚。すずみんのいない、星組……

同時に、れみちゃんとか、稀鳥まりやちゃん(「エル・アルコン」のジュリエット!)とか、
大好きな娘役さんたちの退団も発表されたし。

すずみんを最初に知ったのは、2006年「ベルサイユのばら」のジェローデル。
それはそれは、美しいジェローデルだった。高貴な雰囲気がぴったりだった。
それから、「愛するには短すぎる」のオコーナーさん、「エル・アルコン」のエドウィン。
「レビュー・オルキス」の美女役も強烈だったな。
でも最初に好きになったのは、DVDで見た「王家に捧ぐ歌」のサウフェだったと思う。
テロリスト三人衆(違)の最年少。優しげな顔で、悲痛に、復讐を歌う。
狂気のウバルドや、熱く暴力的なカマンテとの対比が鮮やかで、
彼までが復讐のために命を懸け人を傷つける道を選んだことに、
戦争の悲惨さを感じさせる役だった。
同じく映像だけだけど、「長崎しぐれ坂」の“らっこ”も美しかった。

もともと、涼さんの顔が好きで。ずーっと、星組を見る楽しみの一つだったけれど、
派手に萌えてしまったのが、「めぐり逢いはふたたび」のマリオ兄様!
絵に描いたようなドS・ツンデレで。
その美しさ・高貴さと共に、ど真ん中に来ました(笑)

「天使のはしご」は(せっかく原作まで読んだのに)見られず……

そして、この退団発表。
もっともっと、宝塚のすずみんを見ていたかったよ。


れみちゃんは、月組でねねちゃんとコンビだった頃から知ってる。
「虞美人」戚夫人の儚げでたおやかな光。
「ノバ・ボサ・ノバ」ブリーザの力強さと悲劇性。
宝塚でしか存在しえない、非現実的なお姫様・女王様ができる人だった。

モナコちゃんは、
とにかく「エル・アルコン」でのぶっ飛んだ、でもかわいらしいジュリエットが大好きで。
原作より好きだったよ、あのジュリエットは。


「ダンサ・セレナータ」

えーっと、私は、「ブエノスアイレスの風」も「マリポーサの花」も未見なのですが。
この既視感は何だろうww
ザ・正塚作品!!って感じの話でしたねぇ。

「男の美学」という名の、男の自己満足に、
失笑を禁じ得ないところもあったのですが(酷)
でも、れおん君もベニーもカッコ良かったし、宙組から来たいりす君も良い役だったので、
まあいいです。
ちえねねがちゃんと恋愛してたしね(←ここ大事)
そして、真風君が正塚芝居すると、ますます水さんになるのが…(笑)
(一緒に行った母と叔母に、「あんたが水さん水さん言うから、
もう水さんにしか見えなくなってきた」と言われたww)
あと、美城れんさんの老人芝居が、マヤさんっぽくってびっくりした。
ああ、こうして、だんだん年を取っていくんでしょうね、ファンって…(遠い目)

全体を通して「男って本当にどうしようもないな~」って感じだったので、
ラストのすずみん絡みの落ちが際立っていて、それはそれですごく気に入ったんですが、
あの落ちに持っていくなら、もっとすずみんの役をしっかり描写してほしかったな~

演じているのがすずみんだから、宝塚ファンは脳内補完して納得するけど、
そうじゃなければ「え? ジョゼって誰だっけ?」になると思うよ(酷)

ともあれ、れみちゃんが幸せになれる役で良かったです。
正塚作品はコメディのほうが好きかもしれない……罪なく笑えるほうが……


「Celebrity ―セレブリティ―

稲葉先生の作品を見るのは初めて。

すっごく楽しかった! もう一回見たい!!

ショーのためだけに全国ツアー見に行きたい!ってぐらいの勢いで気に入ったんですが、
その頃にはもうすずみんはいないんだよな……

れおん君のショースターぶり、ねねちゃんの女神ぶり、
そこに星組のキャラの濃さも加わって、最初から最後までずっとテンション上がりっぱなし!

すずみんの出番は多いし(すずみんの歌をいっぱい聞けて良かった!)
れみちゃんは堂々たる第二ヒロイン、
稀鳥ちゃんにもダンスの見せ場がちゃんとあって、嬉しかったです。

真風君って手足めっちゃ長いなあ、とか、今更そんなことも楽しみつつ、
ねねちゃんファム・ファタルもステキだった。

映像を使った演出もいろいろ楽しくて、終わってしまうのが惜しくて仕方ない、そんなショー。

エトワールはれみちゃん。
パレードも、れみちゃんとすずみんにひときわ大きな拍手が送られ。

寂しいんだけど、幸せな気分にさせてくれる。
宝塚のパワーを、再確認して。
色んな傷を、癒してくれる作品でした。
稲葉先生ありがとう。
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