超個人的幕末覚書

久しぶりに京都市内に帰ってみたら、三条駅地下に龍馬像とかできてて驚きました。
しかも立派な銅像。
新選組のときのちゃちい人形とえらい違い。

見たり見なかったりですが、「龍馬伝」、それなりに楽しんで見ています。
しかし、ここんところ、大河ドラマは戦国か幕末しかやってない勢いなので（来年も戦国だし）、
イメージがだぶって色々混乱する。
さて、自分はどういうイメージを持っているんだ？というのを
整理してみたくなったのです。小説マンガドラマ混在。超個人的覚書。


―はじまりは、坂本龍馬。―
クラスメイトに、司馬遼太郎『竜馬がゆく』を借りたのが小学６年生のとき。
さすがの名作、あまりの面白さに一気に読んでしまいました。
ここで好きだったのは、やっぱり竜馬、あと陸奥陽之助（のちの宗光）かな。

それと前後して、テレビアニメやっていた影響でマンガ『おーい竜馬』にも手を出しましたが、
最初の方の、「郷士としていじめられる竜馬たち」があまりにもかわいそうで
早々と挫折しました（爆）


で、中学生のときにめちゃくちゃはまったのが、三谷幸喜作のテレビドラマ「竜馬におまかせ！」
…未だに大好きです。
三谷ドラマとしても幕末ドラマとしても評判悪い事は承知の上ですが、
史実とフィクションの絡ませ方が絶妙。
キャラクタのリアリティが絶妙。
特に秀逸なのが高杉晋作＠寺脇康文かな。
バリバリの身分主義者、自分の理想に酔っているだけで鼻もちならない嫌な奴。
あ、武市半平太もそんな感じだった（更に器が小さい）。
「このドラマには歴史上の人物が登場しますが物語はフィクションです」という注意書きの潔さ(笑)
でも、ドラマだからそれでいいと思うんですよ。
清河八郎＠西村雅彦のイメージも強烈で…塗り替えられない。
今月、時代劇専門チャンネルで再放送があるようなので、ぜひ多くの方に見ていただきたいと思います。


―そして、新選組―
新選組メンバーの名前を認識したのは、実はテレビアニメ「飛べ！イサミ」です。
幕末には何の関係もないですが(笑)
新選組が何者かを知ったのは前述の「竜馬がゆく」ですが。

高校に入ると、「『燃えよ剣』を読んで新選組にハマった」なんて友人が複数できまして。
写真のイケメンぶりから、私もミーハーに土方ファンでした(笑)
（その友人たちは沖田・山南。）
映画「御法度」を見たのもこの頃かな。沖田総司＠武田真治が美しかったです。

で、そんな頃に新聞連載で出会ったのが、北方謙三作『黒龍の柩』。
池田屋から始まり、函館で終わる異色の幕末小説。主人公は土方歳三。
…燃えたというか、萌えたというか。
史実にフィクションを絡ませまくった、かなり大胆解釈の物語なんですが、
多くのキャラクタに惚れ込みました。
土方、近藤勇、沖田、山南敬助、島田魁、原田左之助…新選組メンバー。
龍馬、勝海舟、小栗忠順、徳川慶喜…幕府方の人々。
一人ひとりの生き様に心震え、泣きました。
…逆に株が暴落したのは（そういう描き方をされていたからですが）
伊藤甲子太郎、西郷隆盛、大鳥圭介あたり。

そして、その熱冷めやらぬ中（てか同時並行で）始まったのが、
大河ドラマ「新選組！」です。
元々三谷ドラマファンですので、最初から期待大、そのまま一気にはまりました。
だって「おまかせ！」大好きだったし、「黒龍」にはまっている最中だったので、
龍馬と近藤・土方が親しくても何の違和感も無し。
幕末の面白さって、お互いに顔がわかっている中の人々が、
敵になったり味方になったり、そうした関係性の変化が歴史を動かしていくダイナミズムだと思う。
もっとも、このドラマは「歴史を動かした人々」というよりは「歴史に翻弄された人々」という
視点で描かれていて、その無常感にまた心を打たれました。
キャラクタも大好きだった。みんなアテ書きだし。
特に土方＠山本耕二や山南＠堺雅人はこのドラマで認識して以来、今でも大好きな役者さんです。
…最終回は滂沱。
その後の続編「新選組!!」も大好きです。榎本武揚＠片岡愛之助素敵だった…
この辺で私のイメージとか「好み」は一つの完成を見た気がします。


―その後―
まずは宝塚歌劇「維新回天・竜馬伝！」（まずそれかい）
竜馬＠貴城けいがとにかく美しく、カッコ良かった。
その「魅力」でものすごく説得力のある竜馬でした。
この公演はとにかく皆「かわいい！」という印象。
中岡慎太郎＠大和悠河、沖田総司＠早霧せいな、陸奥陽之助＠七帆ひかる、とにかく皆かわいくて。
そんな中で、ベテランの巧さを見せてくれた西郷＠すっしーさん。
そして慶喜＠蘭寿とむ、桂小五郎＠北翔海莉の組替二人の上手さも印象的。

そして大河「篤姫」。
これもとにかく堺雅人！上様！
篤姫とのピュア・カップルに萌えてしまったので私の負け（何が）。
小松帯刀＠瑛太も、この大河で初めて認識した人物でしたがカッコ良く。
龍馬＠玉木宏、西郷＠小沢征悦、大久保利通＠原田泰造といった、「若者」たちのきらめきがまぶしいドラマでした。

そして昨年の「仁―JIN―」。
龍馬＠内野聖陽目当てでしたが、そのまましっかりドラマにもはまりました。
続編決定が嬉しい！

その残像が消えぬままの、今年の「龍馬伝」。
今のところ、武市半平太＠大森南朋と岡田以蔵＠佐藤健が秀逸でした。
今日から登場した高杉晋作＠伊勢谷さんも楽しみ。


…ここまで書いて気付きましたが、私、女性キャラにとことん興味がないようです（汗）
「篤姫」は滝山とか、魅力的な女性結構いたんですけどねえ。
龍馬関係だと、最初からずっと千葉佐那びいきです。
「おまかせ！」では完全にヒロインだったしね。

幸い、「○○はこうでなきゃ！」という凝り固まったイメージはないので、
結構色々楽しん（る、つもり）でいます。

「龍馬伝」も今後色々楽しみー。