夏休み!というわけで、3ヶ月ぶりの大劇場です。
宙組千秋楽以来なので、色々感慨深いものもありつつ。
【ロシアン・ブルー―魔女への鉄槌―】
題材的にとっても興味があったのですが、
「予備知識がないと理解がしんどい」という情報があったので、
開演前にプログラムを熟読。
人物紹介のページでいきなりくらくらする(笑)
これ、相関図がほしいです。
舞台は1937年のモスクワ。
「米ソ対立前」だという解説がついている。
日中戦争が始まった頃だな。
ナチス・ドイツはまだ戦争を始めておらず、ヨーロッパはまだ平和、と脳内で整理。
あ、でも、スペイン内戦は始まってるのか。
ウォール街とソヴィエト政府に繋がりがあったとか、知らなかったよ。
(ここは後のストーリー理解に重要だったりする。セリフで説明されてるけど)
登場人物名にいちいち「架空の人物」って書いてあるってことは、
これが無い人は実在だということ。
しかし、そういう実在の登場人物の解説で、
「現在もなお評価が高い」とか、
「常識として世界に知られるようになった」とか、
「…経緯は有名」とか、
思わず「知らねえよ」と呟いてしまった(爆)
(いや、スターリンが大粛清したことはさすがに知ってるけどさ…
「大テロル」という呼び方はなじみがなかったりする)
…っていうか、
メイエルホリドって、誰。
(やたら出てくる「メイエルホリド劇団の一員」「メイエルホリドの弟子」etc)
(本人は登場せず)
(わからなくても本編理解に問題なし)
(帰宅後、調べましたが)
(つーか、調べた結果、メイエルホリド劇団の人々のその後の運命を知ってしまってちょっと鬱)
物語は18世紀の魔女狩りの光景から始まる。
サブタイトルの「魔女への鉄槌」から想像するに、
こういう前近代の魔女狩りと、スターリン時代の粛清が、
同じ構図で行われていたっていうのが、きっと作者が一番
言いたいことだったんじゃないかと思う…
怒涛の説明セリフ。
説明歌詞。
すごい勢いで経過する時間。(一気に二百年ぐらい流れた)
どうしよう。
大好きだ。めっちゃ好みだ。
やーん、めっちゃ面白い。
近代史大好き脳が刺激される。
支配者に言われるがままに魔女狩りしていた人々が自我に目覚めて、
徐々に赤旗が舞台を埋めていってロシア革命につながっていくオープニングが、
ゾクゾクするほど好みの展開だ。
本編に移って、話はどんどんマニアックになっていく。
「戦艦ポチョムキン」を撮った監督と助監督だとか、
スターリン公認のそっくりさん俳優とか(汝鳥さん最高!)、
1929年に解散した前衛バレエ団「バレエ・リュス」とか、
なぜか一人だけいる日本人(きちんと背景は持っている。説明されないけど)とか。
登場人物の一人に「演劇オタク」という役割を持たせて、
「有名な人じゃないか!」
「知ってるのはお前だけだよ」
という自己ツッコミはされてましたけどね(笑)
えー、しかし、検索しても出てこなかったのですが、
「グリゴーリー・アレクサンドロフが撮った有名なミュージカル映画」って何なのか、
誰か教えてください(きっと題名聞いてもわからない気がするけど…)。
あー、好きだ。
こういう、役に立たないマニアック知識。
ストーリー自体はいたってシンプルなはずなんだけどな。
でも、
・主人公カップルが共に魔女狩りを逃れた一族の末裔であること。
・主人公のアルバート@水さんが民主党員であること。
・共和党とソヴィエト政府が石油の利権をめぐって繋がっていること。
・スターリン体制下の大粛清時代であること。
……の4点は最低理解しておかないと、敵味方がわからなくて混乱するんじゃないかと…
最後らへんの「秘書のこととか秘書のこととか秘書のこととか」で、
笑いが一切起きなかったもんなあ…ここでの「秘書」が、デボラ@天勢さんのことって、
みんなわかってる??
で、ラブストーリーとしても、ちゃんと楽しみました。
…話の中での比重がえっらい低かった気がするけどね。
話が動き始めるのが遅すぎるっていうか。
アルバート@水さん。
いやあ、「キラー・スマイル」、最高です。
「マハリクマハリタ…」も笑わせてもらったけど。
イリーナ@愛原さん。
かわいいじゃん。
っていうか、スタイルがすごい。何、あの顔の小ささ。
お堅い(スカート長すぎの)制服から、ドレスに着替えさせられたときの反応が、
お約束ですがかわいくて好きです。
あー、それにしても、アメリカとソ連の遠恋はつらいわ。
しかも、この後の歴史を考えると。
ヘンリー@彩吹さん。
かっこいい~~。相変わらずの美声にうっとり。
こんな執事ほしい…
水さんとの阿吽の呼吸が、もう完璧ですね。
グレゴリー@音月さん。
好きです。役柄も、本人も。
ダーリン@早霧さん。
何回か、和涼華の面影を見てしまったのは、何故だろう…
エジェフ@未来さん。
完璧ですね。歌が心地いい~
ユーリ@緒月さん。
一人だけコメディなし。「ゾロ」でのアホ役より、断然いい!!
予想してたよりもずっとずっと好みの作品で、とっても楽しみました。
【RIO DE BRAVO!!】
無邪気に楽しめるラテンショー。
芝居の最後が「リオにでも行くか」で、
ショーの最初が「モスクワ発、宝塚経由、リオデジャネイロ行き」なのがいいですね。
雪組(「元雪組」含む)が誇る歌手の皆さんの歌が心地いい!
中詰めは皆でノリノリ。
折角1階席取ったのに、ポンポンの完売が残念です。
チギちゃんのキラキラぶりに、ちょっとウルウルしたりね。
「愛の逃亡者」…宝塚のショーって、中詰め後に、結構な頻度で
シリアスな物語が挿入されますよね。
「Red Hot Sea」の空飛ぶ棺桶とか。(よりにもよって思い出したのがそれ…)
で、今回のは、
「水さんを奪われて嫉妬に狂った彩吹さんが、恋敵の愛原さんを殺してしまった」
という筋でOK??(それ以外、取りようがないよねえ??)
プログラムを読んでようやく背景を理解しましたよ。
水さん・彩吹さんはアルゼンチンの軍人で、
愛原さんは当時敵対していたブラジル人という設定なのね。
わからんわい。
滝が割れるあたり、中国の「バタフライ・ラバーズ」を思い出してしまいましたが、
(宝塚でも「蝶・恋」って作品になってるよね)
綺麗で美しい場面でした。
フィナーレはひたすら楽しい。
ラインダンスも揃っていて綺麗でしたし、
男役群舞はひたすら眼福&彩吹さんの歌声が耳福。
デュエットダンスも素敵でした。
エトワールは天勢いづるさん。
ああ、私の97%を構成している天勢さんが、いなくなってしまう…
(昔やった、タカラジェンヌ成分分析。)
皆、階段を降りてから難しげなステップを踏み出すのがすごいと思った。
期待通り、発散できたショーでした。
疲れたけど行けて本当に良かった!
宙組千秋楽以来なので、色々感慨深いものもありつつ。
【ロシアン・ブルー―魔女への鉄槌―】
題材的にとっても興味があったのですが、
「予備知識がないと理解がしんどい」という情報があったので、
開演前にプログラムを熟読。
人物紹介のページでいきなりくらくらする(笑)
これ、相関図がほしいです。
舞台は1937年のモスクワ。
「米ソ対立前」だという解説がついている。
日中戦争が始まった頃だな。
ナチス・ドイツはまだ戦争を始めておらず、ヨーロッパはまだ平和、と脳内で整理。
あ、でも、スペイン内戦は始まってるのか。
ウォール街とソヴィエト政府に繋がりがあったとか、知らなかったよ。
(ここは後のストーリー理解に重要だったりする。セリフで説明されてるけど)
登場人物名にいちいち「架空の人物」って書いてあるってことは、
これが無い人は実在だということ。
しかし、そういう実在の登場人物の解説で、
「現在もなお評価が高い」とか、
「常識として世界に知られるようになった」とか、
「…経緯は有名」とか、
思わず「知らねえよ」と呟いてしまった(爆)
(いや、スターリンが大粛清したことはさすがに知ってるけどさ…
「大テロル」という呼び方はなじみがなかったりする)
…っていうか、
メイエルホリドって、誰。
(やたら出てくる「メイエルホリド劇団の一員」「メイエルホリドの弟子」etc)
(本人は登場せず)
(わからなくても本編理解に問題なし)
(帰宅後、調べましたが)
(つーか、調べた結果、メイエルホリド劇団の人々のその後の運命を知ってしまってちょっと鬱)
物語は18世紀の魔女狩りの光景から始まる。
サブタイトルの「魔女への鉄槌」から想像するに、
こういう前近代の魔女狩りと、スターリン時代の粛清が、
同じ構図で行われていたっていうのが、きっと作者が一番
言いたいことだったんじゃないかと思う…
怒涛の説明セリフ。
説明歌詞。
すごい勢いで経過する時間。(一気に二百年ぐらい流れた)
どうしよう。
大好きだ。めっちゃ好みだ。
やーん、めっちゃ面白い。
近代史大好き脳が刺激される。
支配者に言われるがままに魔女狩りしていた人々が自我に目覚めて、
徐々に赤旗が舞台を埋めていってロシア革命につながっていくオープニングが、
ゾクゾクするほど好みの展開だ。
本編に移って、話はどんどんマニアックになっていく。
「戦艦ポチョムキン」を撮った監督と助監督だとか、
スターリン公認のそっくりさん俳優とか(汝鳥さん最高!)、
1929年に解散した前衛バレエ団「バレエ・リュス」とか、
なぜか一人だけいる日本人(きちんと背景は持っている。説明されないけど)とか。
登場人物の一人に「演劇オタク」という役割を持たせて、
「有名な人じゃないか!」
「知ってるのはお前だけだよ」
という自己ツッコミはされてましたけどね(笑)
えー、しかし、検索しても出てこなかったのですが、
「グリゴーリー・アレクサンドロフが撮った有名なミュージカル映画」って何なのか、
誰か教えてください(きっと題名聞いてもわからない気がするけど…)。
あー、好きだ。
こういう、役に立たないマニアック知識。
ストーリー自体はいたってシンプルなはずなんだけどな。
でも、
・主人公カップルが共に魔女狩りを逃れた一族の末裔であること。
・主人公のアルバート@水さんが民主党員であること。
・共和党とソヴィエト政府が石油の利権をめぐって繋がっていること。
・スターリン体制下の大粛清時代であること。
……の4点は最低理解しておかないと、敵味方がわからなくて混乱するんじゃないかと…
最後らへんの「秘書のこととか秘書のこととか秘書のこととか」で、
笑いが一切起きなかったもんなあ…ここでの「秘書」が、デボラ@天勢さんのことって、
みんなわかってる??
で、ラブストーリーとしても、ちゃんと楽しみました。
…話の中での比重がえっらい低かった気がするけどね。
話が動き始めるのが遅すぎるっていうか。
アルバート@水さん。
いやあ、「キラー・スマイル」、最高です。
「マハリクマハリタ…」も笑わせてもらったけど。
イリーナ@愛原さん。
かわいいじゃん。
っていうか、スタイルがすごい。何、あの顔の小ささ。
お堅い(スカート長すぎの)制服から、ドレスに着替えさせられたときの反応が、
お約束ですがかわいくて好きです。
あー、それにしても、アメリカとソ連の遠恋はつらいわ。
しかも、この後の歴史を考えると。
ヘンリー@彩吹さん。
かっこいい~~。相変わらずの美声にうっとり。
こんな執事ほしい…
水さんとの阿吽の呼吸が、もう完璧ですね。
グレゴリー@音月さん。
好きです。役柄も、本人も。
ダーリン@早霧さん。
何回か、和涼華の面影を見てしまったのは、何故だろう…
エジェフ@未来さん。
完璧ですね。歌が心地いい~
ユーリ@緒月さん。
一人だけコメディなし。「ゾロ」でのアホ役より、断然いい!!
予想してたよりもずっとずっと好みの作品で、とっても楽しみました。
【RIO DE BRAVO!!】
無邪気に楽しめるラテンショー。
芝居の最後が「リオにでも行くか」で、
ショーの最初が「モスクワ発、宝塚経由、リオデジャネイロ行き」なのがいいですね。
雪組(「元雪組」含む)が誇る歌手の皆さんの歌が心地いい!
中詰めは皆でノリノリ。
折角1階席取ったのに、ポンポンの完売が残念です。
チギちゃんのキラキラぶりに、ちょっとウルウルしたりね。
「愛の逃亡者」…宝塚のショーって、中詰め後に、結構な頻度で
シリアスな物語が挿入されますよね。
「Red Hot Sea」の空飛ぶ棺桶とか。(よりにもよって思い出したのがそれ…)
で、今回のは、
「水さんを奪われて嫉妬に狂った彩吹さんが、恋敵の愛原さんを殺してしまった」
という筋でOK??(それ以外、取りようがないよねえ??)
プログラムを読んでようやく背景を理解しましたよ。
水さん・彩吹さんはアルゼンチンの軍人で、
愛原さんは当時敵対していたブラジル人という設定なのね。
わからんわい。
滝が割れるあたり、中国の「バタフライ・ラバーズ」を思い出してしまいましたが、
(宝塚でも「蝶・恋」って作品になってるよね)
綺麗で美しい場面でした。
フィナーレはひたすら楽しい。
ラインダンスも揃っていて綺麗でしたし、
男役群舞はひたすら眼福&彩吹さんの歌声が耳福。
デュエットダンスも素敵でした。
エトワールは天勢いづるさん。
ああ、私の97%を構成している天勢さんが、いなくなってしまう…
(昔やった、タカラジェンヌ成分分析。)
皆、階段を降りてから難しげなステップを踏み出すのがすごいと思った。
期待通り、発散できたショーでした。
疲れたけど行けて本当に良かった!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます