空中楼閣―Talking Dream―

好きなものを徒然なるままに。

バンクーバーオリンピック・男子フリー

2010-02-19 20:22:23 | フィギュアスケート
感無量。

高橋選手、銅メダル獲得おめでとう!!


オリンピックのメダル、というものが、どんなに特別なものか。
ソルトレークから、8年。(本田さんも嬉しかろう。)
トリノから、4年。
ここまで、たどりついた、という感慨。
高橋大輔という不世出のスケーターの名前が、五輪メダリストとして残るのだ。
そのことが、嬉しい。
彼の才能が、彼の努力が、きちんと形となって報われたことが、本当に。
形が全てではない、と思いながらも、形になったことが、
一ファンとして本当に本当に嬉しいのだ。
おめでとう。


ライサチェク、金メダルおめでとう!
愚直なまでに、まっすぐなスケーター。
四回転に挑んでいなかったことを批判もされているけれど、
私は数年前の、SPから四回転を跳んでいた彼を、覚えている。
今のスタイルを確立するまでに、葛藤が無かったはずがない。
現世界王者としての、プレッシャーや、様々な負のジンクス。
そうしたものを乗り越えて、頂点に立った人。本当におめでとう。

銀メダルはプルシェンコ。
帰ってきてくれて、ありがとう。
何か、初めて素直にそう思えた。
ずっと「3年も休んでずるい!メダルが1個減ってしまった…」という思いが、
拭えずにいたんだけど。
私はやっぱり、四回転ジャンプが好きだ。
四回転だけが全てではないとを思っていて、四回転を跳ばない選手にも好きな選手はたくさんいて、
それでも、四回転が好きだ。
帰ってきてくれて良かった。四回転からのコンビネーションを見せてくれて良かった。
8年前に大好きだった無敵の少年は、色々と重いものを背負った大人になっていて、
そこに8年という歳月を実感してしまって(同年代なもので…)切なくなったりもしつつ。
彼が競技する姿を、もう一度見られて良かった。

ランビエール4位ってことは、エキシが見られる!わーい!

織田選手は7位。
本当に、頑張ったと思うよ。
オリンピックはやはり特別なんだなと、改めて実感した。
悔しさもきっとあるんだろうけれども、誇っていい成績です。

そして、小塚選手8位。
3番手ということでプレッシャーが軽減されたという面もあるかもしれないけれど、
それにしても、凄い。
初出場でここまでできてしまう彼の、強さに感嘆。
SPもフリーも、スケートが本当によく滑る、気持ちのいい演技でした。

…ちゅーか、日本代表3人とも入賞って!!
素晴らしすぎです。


それから、ジョニー・ウィアー
あなたに一番、「ありがとう」を言いたい。
大切なことを、教えてくれたから。

上に書いたことと矛盾するんだけど。
「メダルなんてなくても、いいんだ」と思えた。
本人が納得できる演技であれば。
その姿に心を揺さぶられさえすれば。
4年前と同じ、6位。でも、同じじゃない。
「ジョニー・ウィアー」というオンリーワンの選手の姿を、惜しみなく見せてくれた。
それで十分なんだ。
自分でも驚くほど、納得している。満足している。
得点じゃない。メダルじゃない。
見せてくれたものが、全てだ。
私はきっと一生、「バンクーバーのジョニー・ウィアー」を忘れない。

これで心穏やかに、この後の競技を見守れる。
大切なのは数字じゃなく、目の前の演技なんだと、そんな当たり前のことを、
教えてくれた。本当にありがとう、ジョニー。


泣いたのは、ジュベールのために。
これが競技。これがオリンピック。
この4年間、一番前で戦い続けた彼にとって、あまりにも残酷な現実。
棄権の噂も流れただけに、それでも戦った彼に惜しみない拍手を送りたい。
もう一度、彼の四回転を見たい。
もう一度、頂点に立つ彼が見たい。
勝手な願いだけど、彼はこのままでは終わらないと信じています。


これで半分が終わってしまった。
あと一週間、一喜一憂しながら過ごすと思いますが、
四年に一度の特別な演技を見られる幸せを、噛み締めています。

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