空中楼閣―Talking Dream―

好きなものを徒然なるままに。

『とりかえばや異聞』(木原敏江)

2008-02-20 21:56:54 | マンガ
『血と砂』を予約しに図書館に行ったら本棚に見つけました。
というわけで、宝塚原作シリーズ続き。

70~80年代の少女漫画大好きのくせに、全く縁の無かった木原作品。
好みの要素はたくさんありそうだなとは思ってたんですが、
いざ読んでみたら、ストライクゾーンど真ん中でした(笑)
今更はまりそうでまずい。

1987年に「紫子」のタイトルで星組で上演されています。
文庫版の解説が柴田先生(「紫子」演出家)だったのでウケてしまいました。
(そういえば「ポーの一族」の解説が小池先生だったりしたな…
 で、「エリザ」ノベライズ版の解説が萩尾さんで。)
木原作品と柴田先生って縁が深いのですね。

実は落ちまで知ってる状態で読んだんですが。
しかも田村由美『BASARA』(かなり好き)とか、
西炯子「おくらeighteen」とか、設定の類似した後発作品を色々読んでるんですが
(ついでに私自身、小学校時代と高校時代の2回、こういう設定の
話を書こうとしたことがある。私が書くとなぜか紫子と舞鶴がラブラブになり
風吹が定嗣ポジションまで落ちてしまうというやばいことになってしまうが)

めちゃくちゃ面白かった。
「好み」としては一番上かもしれない。

紫子のからっとした性格が好き。
文句なしにかっこいい風吹が好き。
決して弱くない舞鶴が好き。(ばあやも最後で好きになった)
何だか一人苦労してる感じの定嗣が好き。
碧生も、死んでほしくなかった…

どの登場人物も好きだからこそ(注:味方サイド限定)
ハッピーエンドなのに切ない。
あの世界のまま、碧生のいる世界のまま、皆で
幸せになってほしかったな…。
(宝塚版ではもっとどっぷり悲劇らしいが)

木原作品は他にも好みっぽいのが多いので、
次は何を読もうか悩んでしまう。

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