2021年度、観劇納め。
超・久しぶりの花組さん。
何せカレー君お披露目作の『はいからさんが通る』は、3回取ったチケットが3回とも中止になって(たぶん一生言う)見に行けず、次の『アウグストゥス』も予定が合わなかった上にこちらも兵庫公演は緊急事態宣言に伴う公演中止に見舞われ、結局私は「れいはな」コンビを一回も見られないまま、え?いつ以来?みりお様サヨナラ以来ってマジ?の、2年ぶり花組さん観劇とあいなったのです。
ついでに宙組さんも全然行けてなかったから、まどかちゃんとかあおいさんも『オーシャンズ11』以来だったよ…。
ひとこちゃんも花組来てから初だよ、雪組最後はいつだっけ、壬生義士伝?ファントム?そんな感じのあやふやさ。
皆、しばらく見ない間に立派になって…と謎の感慨に襲われる、でも自分のイベントでブランク空きがちなのはヅカファンあるあるでもあるよねー。
さて、繰り返し言っている「2021年の後半ラインナップ偏りすぎ、てか4本連続でオタク色強すぎじゃね?」の掉尾を飾る、谷貴矢先生(大ベテランの谷正純先生いるから何て呼んだらいいの?誰か教えて)の大劇場デビュー作品。
忠臣蔵モチーフのSFファンタジーという、4作中(だから一括りにするなと)地雷臭が一番強かったやつなのですが(暴言)、初日開けてみると「面白かった!」の声が多かったので大いに期待して行きました。
うん、面白かったし、何なら泣いた!
何より、『シティーハンター』『柳生忍法帖』と、「なぜそれを宝塚でやろうと思ったのか、まずそこを説明してくれない?」とヨシマサやタクジィを問い詰めたくなった面々と違い、宝塚でしかできない作品だった。
なんちゃってジャポニズム大いに結構。
何より、ビジュアル的にトップコンビにめっちゃ似合ってたし。
邪馬台国もこれで良かったのに(流れ弾)
まあ、オチ甘すぎませんかとか、途中わりと人死に出てるけど(賭場とかコウズケノスケの屋敷とか)その辺の命が軽いなーとか、タイムリープの設定が都合良すぎとか、母娘の名乗りは無いのねとか、いろいろ言いたいことがないわけじゃないけど、トップコンビの恋愛を主軸に据えてきっちりそれを貫き通した時点で、宝塚作品としては大満足なのです。
事前情報で耳には入ってたけど、れいまどお似合い!そしてラブラブ!
まどかちゃんは最初と最後の黒髪ストレートウィッグ(ちょっと赤)が最強に素敵だったから、途中の金髪ショートいらんかったな〜
そして彼女の種明かしがあって、「あれもこれも伏線だったのか!」と気付いた瞬間ぶわっと泣けました。切なくて。
カレー君はあのトンデモ衣装を着こなす美しさと動きの華麗さと、そして一途で誠実なキャラに惚れた。
カレー君が文句なしに魅力的だから、まどかちゃんに感情移入して泣ける。
マイティーの色悪ぶり、ひとこの正統派ヒーローぶり、ゆーなみ君も素敵だなと思ったら今回でご卒業なのですね、音くりちゃんとあおいちゃんさすがの上手さ、見所はたくさんあって。
忠臣蔵で吉良を討ち取ってハッピーエンド、みんな死んでるのに?という素朴に感じるしんどさを、綺麗事であってもうまく解消してくれたと思います。
谷貴矢先生はずっとこんなのばっかり作っていくのかなあ。
次回作が楽しみなような、怖いような。
(わりと飛び道具だよ今回は)
さて、ショーは。
安定感!の中村B先生。
(谷先生ズもAB呼びになったりするんでしょうか、そのうち)
とにかく安心して見ていられる。
「ピアノファンタジー」のシーンは、このメンバーで苦戦してるってめっちゃ難しいんやなーというのが素直な感想。
花組100周年記念式典とのことなので、後半は花組メドレー。
あると知ってはいたけど、「心の翼」をフルで聞けて嬉しかったし、やっぱり名曲よね…(ここでも泣いた)
良い観劇納めができました。
来年こそ、公演中止なく平和な年になりますように。
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