今、スカパーの生中継を見終わったところです。
まずは、えーっと…
日本男子&アメリカ男子来季の出場枠3枠確保おめでとう!
小塚君よく頑張った!
帰宅したのがちょうど、ケヴィン・ヴァンデルペレンの演技が始まるところ。
3-3-3コンビネーションを含む見事な演技でした!
(しばらくずっとフリー1位だったもんな…。
あ、フリーだけだと3位だから、ちっちゃい銅メダルもらえますね)
続いてカナダの若手、パトリック・チャン。
…スケーティング綺麗~
転倒が残念でしたが印象に残る演技だったと思います。
「バンクーバー五輪への星やなー」とか、この時点では呑気なこと言ってました。
その次が、我らが日本代表の小塚崇彦選手。
何かねえ…佐藤コーチに送り出される顔が、すごく緊張してるように見えて。
最初のコンビネーション、セカンドジャンプのすっぽ抜けに思わず悲鳴。
が、次の3-3はきれいに決まって、何だかすごく動きがいい!
と思って見ていましたが、残念ながら後半2つの転倒…
でも初出場でよく頑張ったと思います!
…この間に慌てて入浴し、スティーヴン・キャリエールの演技は見てません…
運命の最終グループ、最初の滑走はトマシュ・ベルネル。
NHK杯2位、欧州選手権チャンピオン。密かに一番怖い相手だと思っていました。
(去年の世界選手権が鮮烈だったし)
4回転に挑戦してきましたが…
フリーだけだと20位だったんですよねえ…残念な結果に。
そして小塚君の入賞が確定した瞬間でもあったり。
続いて、今季「化けた」感のあるジョニー・ウィアー。
最初の4回転…両足着氷の上に、回転不足とられたんですね…。
でも、去年や一昨年のフリーのトラウマが残っているファンの目としては、
ウルウルしてしまうような演技でした!
美しさはそのままに、本当に、強くなった。
この時点でジョニーがトップ。
その次が、とうとう来てしまった、高橋大輔選手の番。
見ているこっちが心臓バクバク。
自爆する選手のファンもしんどいけど、
勝って当然だと思われてしまう選手を応援するのもしんどいよね。
(もちろん、一番しんどいのは選手自身に決まってますが)
最初の4回転は綺麗に決まった!…のですが…
次の4回転で転倒…コンビネーションにならず…(しかも回転不足だった模様)
何か動きがいつもほど良くない…?
っていうか、リンクが通常より狭そう…?(女子の時も解説者が指摘してたなあ)
3-3は決まったものの、トリプルアクセルは2つとも単独になってしまい…
ここで、テレビに向かって
「これでコンビネーションは3つ使い切ったからね~。
取り戻そうとして、予定外のセカンドジャンプを付けたらあかんよ」
と呟いた直後。
彼は、トリプルルッツ-ダブルトウループのコンビネーションを決めていました…
テレビで解説していた田村岳斗氏もすぐに
「今のはコンビネーションにしてはいけなかったのでは」と指摘し、
ルールの解説をしてくれていましたが、私はテレビの前で既に硬直。
2005年の全日本で織田選手が、
2006年、トリノ五輪で高橋選手本人が、
同年の世界選手権で織田選手が、
2007年の世界選手権でも織田選手が、
引っかかってしまった、ジャンプの回数制限ルール。
ルール1:
3回転以上のジャンプで、同じ種類を跳べるのは2種類、それぞれ2回まで。
同種類のジャンプを2回跳ぶ際は、片方をコンビネーションにせねばならない。
2回とも単独で跳んだ場合も、後で跳んだ方をコンビネーションとして数える。
(点数としては、「シークエンス」扱いで0.8倍)
高橋選手の場合、今回は4回転トウループを2回、トリプルアクセルを2回
(どちらも単独で)跳んでいるので、
それぞれの2回目はコンビネーションとしてカウントされる。
ルール2:
1試合で跳んで良いコンビネーションは3回まで。
高橋選手は、4回転・トリプルアクセル・3-3と3回のコンビネーションを既に跳んでいた。
よって次の「トリプルルッツ-ダブルトウループ」のコンビネーションは、
4回目のコンビネーションという扱いになり、無効。
技の得点は、0点。
ちなみにもしも単独のトリプルルッツとして跳んでおけば、基礎点は8.2…
痛い。痛すぎる(泣)
最後のストレートラインステップも、やっぱりリンクが狭そうで。
茫然としている間に演技は終わりました。
点数は…ジョニーの下(大泣)
ああ…でも3枠は確保できたのねとぼんやり考える。
ショック冷めやらぬ中でステファン・ランビエール登場。
プログラムは昨シーズンから継続の名作「フラメンコ」。
トリプルアクセルも挑戦したし、スピンも速いし、4回転も跳んで…
でも、何だか精細に欠ける。
去年見た方がずっと凄かった気がする。
なんか、コンビネーションも少なかったようで…
終わった後の顔が暗いです(涙)
点数は…高橋の下!? 思わず目を疑う。
(スピンでレベル1とか、かなり色々取りこぼしていたんですね)
「これでもう、4回転は1回跳べば勝てるはずですよ」と解説者に言われて出てきた
フランスのブライアン・ジュベール。
SP6位というのにかなり驚き、心配していたのですが、
跳ぶべきジャンプをしっかり跳び、スピンもステップもスピードがある、素晴らしい演技でした!
やっと気持ちのいい演技を見られた、という気分。
本人も勝利を確信したのか、ステップの前にガッツポーズ。演技終了後に氷にキス。
コンビネーションが少ないのと、最後のジャンプがすっぽ抜けて
ダブルアクセル-シングルトウループになってしまった以外は、
十分「優勝できる」演技だった、はずでした。
最終滑走はカナダのジェフリー・バトル。
…彼、去年も最終滑走でしたよね。
ジャンプが全然決まらずに、かわいそうなことになってましたよね。
…とか思いを馳せながら見始めて。
一つ一つ、美しく決まっていくトリプルジャンプ。
コンビネーションは上限ぎりぎりの3つ、うち1つはちゃんと3連続。
トリプルアクセルもきちんと2本決めて(勿論片方はコンビネーションに)
スピン、ステップ、繋ぎの動きまで、言わずもがなの美しさ。
流麗なスケーティング。
細かく音を拾っていく表現力。
ジュベールの優勝を確信していた解説席も、
「これは、バトルが細かく得点を稼いでいけばわからないのでは…?」
しかもSPの貯金も5点もあるわけで。
最後までスピードは落ちず、すべてのジャンプがクリーンに決まり、
ジャンプ以外も目を奪われる文句なしに美しい完璧な演技で。
(結局、基礎点より更に10点分もGOEの加点がついたんですよね…)
蓋を開けてみれば、ジュベールにそもそもの技術点で大差をつけての優勝!
…トリプルアクセルと、コンビネーションの回数が明暗を分けましたね…
バトルの演技は本当に感動したし、
彼が優勝してくれたことは本当に本当に嬉しいです。
おめでとう!!
ジュベールも、欧州選手権からの見事な復活、
いいものを見せてくれました!
そしてジョニー! 世界選手権での初・メダル、本当におめでとう!!
思えば長い道のりだった…(遠い目)
しかし、滑走順の妙だなあと思うのです。
巷での優勝候補はやっぱり、ジュベール・ランビエール・高橋だったと思うので。
(で、大穴でベルネル、という感じ)
後ろに強敵が控えていた高橋とランビエールは
ぎりぎりのところまで攻めざるを得ず、その「賭け」に敗れた形で表彰台を逃した。
ライバルの失敗を見たジュベールは、計算して勝つための演技を着実に行った、はずだった。
その計算が結果的に裏目に出た。
その更に後のバトルは、自分のできる範囲での技術を、決してとりこぼすことなく行い、頂点を掴んだ。
こういう「戦略」として見るフィギュアスケートも面白いと思うし、
何よりも私は今回のバトルの演技が大好きなので全く不満はないのですが。
高橋選手…無念だったでしょうね。
魔物は最後の最後の試合に潜んでいて。
あの跳びすぎさえなければ最低限、メダルは獲れていたはずなのに。
ジュベールも悔しいだろうなあ。
まさかバトルに負けるとは思ってなかったんでしょうね。
カナダ選手の世界選手権制覇は、かのエルビス・ストイコ選手以来10年ぶりらしく。
伝説の4回転キング以来のチャンピオンは、4回転を跳ばずに優勝したというのが
何とも歴史の皮肉のような気がします。
ともあれ、選手の皆さんお疲れ様でした。
今季も素晴らしい演技をありがとう。来季も待ってます☆
最後に。
J Sportsの、小林アナ×樋口豊氏×田村岳斗氏の実況解説チーム、かなりツボでした。
高橋君が優勝どころか表彰台を逃してしまったことがすごく悔しそうで、
でもどの選手にも愛のある、指摘も適切な、素敵な実況解説でした。
まずは、えーっと…
日本男子&アメリカ男子来季の出場枠3枠確保おめでとう!
小塚君よく頑張った!
帰宅したのがちょうど、ケヴィン・ヴァンデルペレンの演技が始まるところ。
3-3-3コンビネーションを含む見事な演技でした!
(しばらくずっとフリー1位だったもんな…。
あ、フリーだけだと3位だから、ちっちゃい銅メダルもらえますね)
続いてカナダの若手、パトリック・チャン。
…スケーティング綺麗~
転倒が残念でしたが印象に残る演技だったと思います。
「バンクーバー五輪への星やなー」とか、この時点では呑気なこと言ってました。
その次が、我らが日本代表の小塚崇彦選手。
何かねえ…佐藤コーチに送り出される顔が、すごく緊張してるように見えて。
最初のコンビネーション、セカンドジャンプのすっぽ抜けに思わず悲鳴。
が、次の3-3はきれいに決まって、何だかすごく動きがいい!
と思って見ていましたが、残念ながら後半2つの転倒…
でも初出場でよく頑張ったと思います!
…この間に慌てて入浴し、スティーヴン・キャリエールの演技は見てません…
運命の最終グループ、最初の滑走はトマシュ・ベルネル。
NHK杯2位、欧州選手権チャンピオン。密かに一番怖い相手だと思っていました。
(去年の世界選手権が鮮烈だったし)
4回転に挑戦してきましたが…
フリーだけだと20位だったんですよねえ…残念な結果に。
そして小塚君の入賞が確定した瞬間でもあったり。
続いて、今季「化けた」感のあるジョニー・ウィアー。
最初の4回転…両足着氷の上に、回転不足とられたんですね…。
でも、去年や一昨年のフリーのトラウマが残っているファンの目としては、
ウルウルしてしまうような演技でした!
美しさはそのままに、本当に、強くなった。
この時点でジョニーがトップ。
その次が、とうとう来てしまった、高橋大輔選手の番。
見ているこっちが心臓バクバク。
自爆する選手のファンもしんどいけど、
勝って当然だと思われてしまう選手を応援するのもしんどいよね。
(もちろん、一番しんどいのは選手自身に決まってますが)
最初の4回転は綺麗に決まった!…のですが…
次の4回転で転倒…コンビネーションにならず…(しかも回転不足だった模様)
何か動きがいつもほど良くない…?
っていうか、リンクが通常より狭そう…?(女子の時も解説者が指摘してたなあ)
3-3は決まったものの、トリプルアクセルは2つとも単独になってしまい…
ここで、テレビに向かって
「これでコンビネーションは3つ使い切ったからね~。
取り戻そうとして、予定外のセカンドジャンプを付けたらあかんよ」
と呟いた直後。
彼は、トリプルルッツ-ダブルトウループのコンビネーションを決めていました…
テレビで解説していた田村岳斗氏もすぐに
「今のはコンビネーションにしてはいけなかったのでは」と指摘し、
ルールの解説をしてくれていましたが、私はテレビの前で既に硬直。
2005年の全日本で織田選手が、
2006年、トリノ五輪で高橋選手本人が、
同年の世界選手権で織田選手が、
2007年の世界選手権でも織田選手が、
引っかかってしまった、ジャンプの回数制限ルール。
ルール1:
3回転以上のジャンプで、同じ種類を跳べるのは2種類、それぞれ2回まで。
同種類のジャンプを2回跳ぶ際は、片方をコンビネーションにせねばならない。
2回とも単独で跳んだ場合も、後で跳んだ方をコンビネーションとして数える。
(点数としては、「シークエンス」扱いで0.8倍)
高橋選手の場合、今回は4回転トウループを2回、トリプルアクセルを2回
(どちらも単独で)跳んでいるので、
それぞれの2回目はコンビネーションとしてカウントされる。
ルール2:
1試合で跳んで良いコンビネーションは3回まで。
高橋選手は、4回転・トリプルアクセル・3-3と3回のコンビネーションを既に跳んでいた。
よって次の「トリプルルッツ-ダブルトウループ」のコンビネーションは、
4回目のコンビネーションという扱いになり、無効。
技の得点は、0点。
ちなみにもしも単独のトリプルルッツとして跳んでおけば、基礎点は8.2…
痛い。痛すぎる(泣)
最後のストレートラインステップも、やっぱりリンクが狭そうで。
茫然としている間に演技は終わりました。
点数は…ジョニーの下(大泣)
ああ…でも3枠は確保できたのねとぼんやり考える。
ショック冷めやらぬ中でステファン・ランビエール登場。
プログラムは昨シーズンから継続の名作「フラメンコ」。
トリプルアクセルも挑戦したし、スピンも速いし、4回転も跳んで…
でも、何だか精細に欠ける。
去年見た方がずっと凄かった気がする。
なんか、コンビネーションも少なかったようで…
終わった後の顔が暗いです(涙)
点数は…高橋の下!? 思わず目を疑う。
(スピンでレベル1とか、かなり色々取りこぼしていたんですね)
「これでもう、4回転は1回跳べば勝てるはずですよ」と解説者に言われて出てきた
フランスのブライアン・ジュベール。
SP6位というのにかなり驚き、心配していたのですが、
跳ぶべきジャンプをしっかり跳び、スピンもステップもスピードがある、素晴らしい演技でした!
やっと気持ちのいい演技を見られた、という気分。
本人も勝利を確信したのか、ステップの前にガッツポーズ。演技終了後に氷にキス。
コンビネーションが少ないのと、最後のジャンプがすっぽ抜けて
ダブルアクセル-シングルトウループになってしまった以外は、
十分「優勝できる」演技だった、はずでした。
最終滑走はカナダのジェフリー・バトル。
…彼、去年も最終滑走でしたよね。
ジャンプが全然決まらずに、かわいそうなことになってましたよね。
…とか思いを馳せながら見始めて。
一つ一つ、美しく決まっていくトリプルジャンプ。
コンビネーションは上限ぎりぎりの3つ、うち1つはちゃんと3連続。
トリプルアクセルもきちんと2本決めて(勿論片方はコンビネーションに)
スピン、ステップ、繋ぎの動きまで、言わずもがなの美しさ。
流麗なスケーティング。
細かく音を拾っていく表現力。
ジュベールの優勝を確信していた解説席も、
「これは、バトルが細かく得点を稼いでいけばわからないのでは…?」
しかもSPの貯金も5点もあるわけで。
最後までスピードは落ちず、すべてのジャンプがクリーンに決まり、
ジャンプ以外も目を奪われる文句なしに美しい完璧な演技で。
(結局、基礎点より更に10点分もGOEの加点がついたんですよね…)
蓋を開けてみれば、ジュベールにそもそもの技術点で大差をつけての優勝!
…トリプルアクセルと、コンビネーションの回数が明暗を分けましたね…
バトルの演技は本当に感動したし、
彼が優勝してくれたことは本当に本当に嬉しいです。
おめでとう!!
ジュベールも、欧州選手権からの見事な復活、
いいものを見せてくれました!
そしてジョニー! 世界選手権での初・メダル、本当におめでとう!!
思えば長い道のりだった…(遠い目)
しかし、滑走順の妙だなあと思うのです。
巷での優勝候補はやっぱり、ジュベール・ランビエール・高橋だったと思うので。
(で、大穴でベルネル、という感じ)
後ろに強敵が控えていた高橋とランビエールは
ぎりぎりのところまで攻めざるを得ず、その「賭け」に敗れた形で表彰台を逃した。
ライバルの失敗を見たジュベールは、計算して勝つための演技を着実に行った、はずだった。
その計算が結果的に裏目に出た。
その更に後のバトルは、自分のできる範囲での技術を、決してとりこぼすことなく行い、頂点を掴んだ。
こういう「戦略」として見るフィギュアスケートも面白いと思うし、
何よりも私は今回のバトルの演技が大好きなので全く不満はないのですが。
高橋選手…無念だったでしょうね。
魔物は最後の最後の試合に潜んでいて。
あの跳びすぎさえなければ最低限、メダルは獲れていたはずなのに。
ジュベールも悔しいだろうなあ。
まさかバトルに負けるとは思ってなかったんでしょうね。
カナダ選手の世界選手権制覇は、かのエルビス・ストイコ選手以来10年ぶりらしく。
伝説の4回転キング以来のチャンピオンは、4回転を跳ばずに優勝したというのが
何とも歴史の皮肉のような気がします。
ともあれ、選手の皆さんお疲れ様でした。
今季も素晴らしい演技をありがとう。来季も待ってます☆
最後に。
J Sportsの、小林アナ×樋口豊氏×田村岳斗氏の実況解説チーム、かなりツボでした。
高橋君が優勝どころか表彰台を逃してしまったことがすごく悔しそうで、
でもどの選手にも愛のある、指摘も適切な、素敵な実況解説でした。
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