転居後初めて、2ヶ月ぶりの大劇場。特急に乗ってはるばる向かう。
社会人になって、初めての観劇。
もう日々が大変で大変で、心の余裕がなくなってきていて。
そうでなければ、ここまで無理をして見に行かなかっただろう。
社会人になって初めて、宝塚についてマニアックに語り合える友達ができた。
そうでなければ、こんな強行軍では行かなかっただろう。
それぐらい、
期待してませんでした(爆)
「しんどい~宝塚見たい~」という衝動と、
「○○さん(既に観劇済み)と語り合いたい!」という欲望。
それが私を突き動かした。
なまじ、ネット経由で事前に情報を得すぎてしまっていたのです。
なまじ、事前に原作を読んで、しかも原作にかなりはまっていたのです。
だからこそ、「ひどい原作無視」という話を聞いて、二の足を踏んでしまっていた。
いや、覚悟しておいて良かったと思いました。正直。
【愛と死のアラビア―高潔なアラブの戦士となったイギリス人―】
えーーーーっと。
言いたいことは山ほどあるんだが。
とりあえず。
…つまんなかったです(泣)
これは原作を好きなのが悪いのかなあ。何も知らずに見たら面白かったのかなあ。
でも原作を読んだときに、「これをどうやって宝塚にするんだろう?」と
不安と同時にわくわくしていたのに、実際舞台を見てみたら、
「何を表現したくてこの原作にしたんだろう?」というのが疑問で疑問で仕方ありませんでした。
読みながら「ここが見せ場ね!」と思った場面がことごとく無いんだもんなあ。
あげく、結末まで違うし。
(パンフに原作のあらすじがきちんと載ってるのがなお悲しいです。)
真飛氏のトマスはひたすらかっこいいし、
彩音ちゃんのアノウドはかわいいし、
祐飛さんのイブラヒムは美しいし、
壮さんのトゥスンは、原作の、私が愛したトゥスンまんまだし、
一花ちゃんのナイリ嬢様は正しくエロリータだし、
愛音さんのドナルドもいい男なんだが。
だからこそ。
原作の、私が愛したあの世界を見たかったな。
星組「エル・アルコン」が、
「そうか、原作のここを描きたかったのね!」と大いに納得し、
テンション上がりまくりで感動したのと真逆の感想になっちゃって悲しいです。
何かなあ、イスラム教徒が見たら怒るよ?と思ってしまうような箇所も多くてねえ。
「神は一人」というのは、キリスト教における「主」とイスラム教における「アラー」が
同一である、という意味だと思うのですが。
だから、いかに「人間が勝手に様々な名で一人の神を呼んでいるだけ」だとしても、
ホルス神とか出しちゃうのは駄目だと思うの。
キリスト教・ユダヤ教(ゾロアスター教もかしら?)の信者を「啓典の民」として
その信仰を許すことができるとしても、
古代エジプトの多神教は、ムスリムからしたら大NGだろう。普通に考えて。
あと、原作のトマスは、もっと積極的にイスラム教を受容するからなあ。
故郷の家族とももともと縁が薄くて、だからこそあっさりと改宗して残る決心がつくわけで。
その辺を変えてしまうと、サブタイの「高潔なアラブの戦士となった」がおかしくなると思うのよ。
(ドナルドも本来は改宗して残るしな…)
ついでに、「イスラムの女性はキリスト教徒とは結婚できない」と言いつつ(アノウドに関して)
ナイリをイギリス人(=キリスト教徒)に嫁がせちゃいかんやろ。
史実的にも物凄いことになるぞ。
ナイリの嫁ぎ先は冴えないおっさんだからこそいいのになあ。
何よりも声を大にして言いたいのは。
ナイリを出すならちゃんとトマスに刺客を送らせろ!
そこを削って、いったい何のエピが残ると言うんだ!?
10人の刺客との戦い→トマス強すぎ!無敵!
というシーンが絶対に入るもんだと期待してたのに~~
ラストも、あそこで終わるのは後味悪すぎでは…。
あんまり辛いので、必死で自分に、
「大丈夫!夜が明けたらトマスは助かるから!
トゥスンたちのママンが手を回してくれててめでたしめでたしだから!」と
言い聞かせていました。
夜が明ける前のところで幕が下りるからな。脳内補完完了!(笑)
(実際、幕が下りた後、「え?これで終わり?」という声で満ちてたぞ~客席は)
まあ、あんまり考えると全然楽しめない、と途中で気づいたので、
途中から思考を停止してずっとビジュアルだけ眺めていました(爆)
真飛さんが綺麗でした~
彩音ちゃんとのラブシーンが素敵でした~
何だか、トゥスンたちとの別れのシーンで不覚にもウルっときました~
もうそれでいいや(爆)
【Red Hot Sea】
実はこのショーも、色々悪評を聞いていて覚悟していたのですが。
芝居の延長で、思考停止したまま見ていたら、
めちゃくちゃ楽しかったです。
やっぱり私は基本的に草野作品好きなのかもな。
いやあ、数々のトンデモ衣装も平気でしたよ。
フィナーレのデニムさえも。
皆さん美しいので、オペラ覗くのと手拍子打つのとでひたすら忙しかったです。
芝居部分は正直いらんかった気もするが。
そして先に見ていた人に「デュエットダンスは必見!」と聞いていたのですが、
いいもん見た~~(ため息)
まと・あやの並び、かなり好きかも知れませぬ。
願わくは次の公演はラヴラヴ恋愛物希望。
ヒットポイントかなり回復いたしました。
見られて良かった。
社会人になって、初めての観劇。
もう日々が大変で大変で、心の余裕がなくなってきていて。
そうでなければ、ここまで無理をして見に行かなかっただろう。
社会人になって初めて、宝塚についてマニアックに語り合える友達ができた。
そうでなければ、こんな強行軍では行かなかっただろう。
それぐらい、
期待してませんでした(爆)
「しんどい~宝塚見たい~」という衝動と、
「○○さん(既に観劇済み)と語り合いたい!」という欲望。
それが私を突き動かした。
なまじ、ネット経由で事前に情報を得すぎてしまっていたのです。
なまじ、事前に原作を読んで、しかも原作にかなりはまっていたのです。
だからこそ、「ひどい原作無視」という話を聞いて、二の足を踏んでしまっていた。
いや、覚悟しておいて良かったと思いました。正直。
【愛と死のアラビア―高潔なアラブの戦士となったイギリス人―】
えーーーーっと。
言いたいことは山ほどあるんだが。
とりあえず。
…つまんなかったです(泣)
これは原作を好きなのが悪いのかなあ。何も知らずに見たら面白かったのかなあ。
でも原作を読んだときに、「これをどうやって宝塚にするんだろう?」と
不安と同時にわくわくしていたのに、実際舞台を見てみたら、
「何を表現したくてこの原作にしたんだろう?」というのが疑問で疑問で仕方ありませんでした。
読みながら「ここが見せ場ね!」と思った場面がことごとく無いんだもんなあ。
あげく、結末まで違うし。
(パンフに原作のあらすじがきちんと載ってるのがなお悲しいです。)
真飛氏のトマスはひたすらかっこいいし、
彩音ちゃんのアノウドはかわいいし、
祐飛さんのイブラヒムは美しいし、
壮さんのトゥスンは、原作の、私が愛したトゥスンまんまだし、
一花ちゃんのナイリ嬢様は正しくエロリータだし、
愛音さんのドナルドもいい男なんだが。
だからこそ。
原作の、私が愛したあの世界を見たかったな。
星組「エル・アルコン」が、
「そうか、原作のここを描きたかったのね!」と大いに納得し、
テンション上がりまくりで感動したのと真逆の感想になっちゃって悲しいです。
何かなあ、イスラム教徒が見たら怒るよ?と思ってしまうような箇所も多くてねえ。
「神は一人」というのは、キリスト教における「主」とイスラム教における「アラー」が
同一である、という意味だと思うのですが。
だから、いかに「人間が勝手に様々な名で一人の神を呼んでいるだけ」だとしても、
ホルス神とか出しちゃうのは駄目だと思うの。
キリスト教・ユダヤ教(ゾロアスター教もかしら?)の信者を「啓典の民」として
その信仰を許すことができるとしても、
古代エジプトの多神教は、ムスリムからしたら大NGだろう。普通に考えて。
あと、原作のトマスは、もっと積極的にイスラム教を受容するからなあ。
故郷の家族とももともと縁が薄くて、だからこそあっさりと改宗して残る決心がつくわけで。
その辺を変えてしまうと、サブタイの「高潔なアラブの戦士となった」がおかしくなると思うのよ。
(ドナルドも本来は改宗して残るしな…)
ついでに、「イスラムの女性はキリスト教徒とは結婚できない」と言いつつ(アノウドに関して)
ナイリをイギリス人(=キリスト教徒)に嫁がせちゃいかんやろ。
史実的にも物凄いことになるぞ。
ナイリの嫁ぎ先は冴えないおっさんだからこそいいのになあ。
何よりも声を大にして言いたいのは。
ナイリを出すならちゃんとトマスに刺客を送らせろ!
そこを削って、いったい何のエピが残ると言うんだ!?
10人の刺客との戦い→トマス強すぎ!無敵!
というシーンが絶対に入るもんだと期待してたのに~~
ラストも、あそこで終わるのは後味悪すぎでは…。
あんまり辛いので、必死で自分に、
「大丈夫!夜が明けたらトマスは助かるから!
トゥスンたちのママンが手を回してくれててめでたしめでたしだから!」と
言い聞かせていました。
夜が明ける前のところで幕が下りるからな。脳内補完完了!(笑)
(実際、幕が下りた後、「え?これで終わり?」という声で満ちてたぞ~客席は)
まあ、あんまり考えると全然楽しめない、と途中で気づいたので、
途中から思考を停止してずっとビジュアルだけ眺めていました(爆)
真飛さんが綺麗でした~
彩音ちゃんとのラブシーンが素敵でした~
何だか、トゥスンたちとの別れのシーンで不覚にもウルっときました~
もうそれでいいや(爆)
【Red Hot Sea】
実はこのショーも、色々悪評を聞いていて覚悟していたのですが。
芝居の延長で、思考停止したまま見ていたら、
めちゃくちゃ楽しかったです。
やっぱり私は基本的に草野作品好きなのかもな。
いやあ、数々のトンデモ衣装も平気でしたよ。
フィナーレのデニムさえも。
皆さん美しいので、オペラ覗くのと手拍子打つのとでひたすら忙しかったです。
芝居部分は正直いらんかった気もするが。
そして先に見ていた人に「デュエットダンスは必見!」と聞いていたのですが、
いいもん見た~~(ため息)
まと・あやの並び、かなり好きかも知れませぬ。
願わくは次の公演はラヴラヴ恋愛物希望。
ヒットポイントかなり回復いたしました。
見られて良かった。
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