空中楼閣―Talking Dream―

好きなものを徒然なるままに。

観劇したのは6年前。

2012-12-05 20:52:53 | 戯言
中村勘三郎丈の訃報に接して。心よりご冥福をお祈りいたします。

私なんかは歌舞伎ファンなんて名乗れませんが。
勘三郎丈の歌舞伎を生で見たのは、一生の財産。……に、なってしまった。

そのことが、悔しくてならない。
歌舞伎役者として、これからもっともっと、「凄い」存在になっていくはずだった。
あの人気を保って、息子さんたちをはじめほかの役者さんたちとも共演を重ねて、
今だって十分、唯一無二だったけれども、これから更に更に、
伝説的な歌舞伎役者になっていくと信じていた。疑いもしていなかった。

生で観劇したのは、「身替座禅」の大名と、「義経千本桜」の狐忠信。
どちらも「勘三郎」襲名披露公演で(前者は地方公演、後者は南座の顔見世)
勘三郎丈は舞台狭しと走り回り、動き回り、観客を沸かせていた。

あの勘三郎丈ももちろん素晴らしかったけれども、
その演技が今以上に深みを増して、円熟して、磨かれていくのを見たかった。
当代の「勘三郎」としての歴史は、始まったばかりじゃないか…!

「本人が一番悔しがっているはず」と、息子さんの勘九郎丈が言っておられたけど、
確かにそうだと思う。
私でさえ、こんなに悔しい。無念で、惜しくて、仕方が無い。



そして、若くして中村屋の大看板を背負うことになってしまった
新・勘九郎丈と、七之助丈に、幸多かれと祈る。

2人とも長生きして、お父さん以上に伝説的な歌舞伎役者になってください。

地元(京都)ニュースで勘九郎丈の本日の口上が流れてきて、
見ているこちらも思いが溢れてしまったので、その勢いのまま。

ああ、大河ドラマ「元禄繚乱」も大好きでしたよ。
好きだった大河ベスト5に入るぐらいの勢いで。
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