この前の夜勤に聞いた悲鳴はスタッフを震えあがらせましたが
今日の不思議な出来事は
さすがのわたしも鳥肌が立って
立ち直るのに時間がかかりました
新規入居が決まったので清掃とベッドメイクをすることになりました
午後4時過ぎ
まだ外は明るくスタッフは忙しく動き回っていました
マスターキーを使ってドアを開けるとム~っと澱んだ空気
(くっさ~いっ! ちょっと蒸すし 窓開けようっと)
窓を開けて風を入れて
(気持ちいい~っ!!でもちょっと風が強いな)
シーツやカバー類を置いて 足りない物品を取りに部屋を出た
(ヤバイ 急がなきゃ)
夕方のレストランの用意もああるから焦りつつ準備に走った
居室に続く長い廊下に入ると
『ゴ~~ッ!!』っと風が通り抜ける音がした
窓を閉めて作業を開始
(あれ? 涼しいじゃない? )
見上げるとエアコンから風が・・・
空き室にはエアコンが設置してあってもリモコンは置いていない
つくはずのないエアコンが涼しい風を送り続けている
(え?何で? おかしいじゃない? )
とたんに鳥肌が立った
体中の毛穴が広がった感じ
超猛スピードでベッドメイクして部屋を出た
「リモコンがないのにエアコンがついたの~!!」
「え~っ?!そんなことありえないでしょ 誰かがつけたんじゃない?」
「だってあっちには誰も行かなかったよ」
「だいたいリモコンを持ち歩いてスイッチ入れる人なんていないよ」
離れたリビングにいたスタッフはざわめいた
1階の事務所にいるリーダーにセッティングが終わった事と
ひとりでにエアコンがついていたことを報告すると
「いやだ~ 怖~い!!チェックしに行かなきゃならないのに~」
結局怖がるリーダーとふたりで居室へ向った
従業員用エレベーターに乗って4階へ
「怖いよ~」ふたりでエレベーターのドアにくっついていたら
『ギュ~!!』
変な音が背後でした わたしたち2人しか乗っていないのに・・・
「今 何か音がしたよね」
「聞こえました・・・後ろで・・・」
「嫌だ~~~っ!!!怖い~~~~!!!!」
エレベーターを降りて客室に続く通路を走った
(マジでヤバイって お盆だからって・・・明るいうちから・・・やめてよ~)
鳥肌立ちまくりで居室へ
「ほら エアコンがついてるでしょ」
「嫌だ~ 消して~」
事務所から持ってきた予備のリモコンで消そうとしたら
・・・消えない
「消えないよ~」って
ビビる両手で「えいっ!!」ってスイッチを押して
・・・消えた・・・
チェックも早々に退室した
誰に向ってって訳じゃないけど
「おじゃましました~」って挨拶して
仕事が終わって喫煙所で集まった夜勤の警備員さんとナース
そして明日夜勤が一緒のA君とサービススタッフの女性
『怪奇現象』を体験しているのはわたしと警備員さん
スタッフ用の通路から入るドアが開く電子音がしたのに誰も通る気配がない
トイレコールがあって駆けつけたら誰もいなくコールを押した形跡がない
それなのにトイレコールの履歴がピッチに残ってた
金属音の後 金縛りにあって 子供の声と姿を見た
若い女性の叫び声を聞いた
白い影が歩くのを見た
向い側の棟に自分と歩を合わせて歩く白い人影を見た
エレベーターの中で怪音を聞いた
このうち半数以上の怪現象はわたしが体験しちゃったこと
明日の夜勤
何か起こる予感が・・・・
やめようね
頑張るわたしたちを怖がらすのは
頼むよ
お願い
お盆で霊が集まりやすい水場で
最近バラバラ死体事件とかもあったけれど
静かな夜勤で
お願いします ね