ショック・ドクトリン (NHKテキスト 100分DE名著テキスト)⑤昔官僚主義 今ドクトリン
むかしの官僚制度は酷かった。消費者に選択の自由がなかった、しかもバカ高い。休暇の取り方まで指定されていて、国民休暇村というのがあった。お役人がすべてを決めて、さらに自分たちは天下りというものをしていい思いをする時代があった。流石に評判悪くてそれらは廃止になったが、それに代わるものがドクトリンである。
人々を羊のように管理しある一定の方向へながれるようにする。牧羊犬に依るのがショックドクトリン、ホ~ホ~と言って誘導するのが私の言うソフトドクトリンである。ある一定の政策(ドクトリン)が安全だけではなく個々人の心の満足人生の充実につながっているかどうかの検証がなされているかどうかが問題である。とても検証されているとは思えない。
最近電気代が半分くらいになることがあった。これも何を狙っているのかだれも議論しない、アリガタイとだけ思っているヒトがほとんどだろう。タダほどあとで高くつくものは無い。何を狙っているのか、是非優秀なAIにその狙いを聞いてみたいものである。最近は政策もAIが作成するらしい。ならば在野にも優秀なAIを揃えて対抗策をたててはじめて治まる時代にならないか、何事も力が拮抗しているというのが平和な時代である。一方的にやられ放しというのは絶対いけない。
いい悪いは別にして羊を飼うがごとくに人間を管理する思想がショック・ドクトリンであろう。羊を飼うのは万里の長城の北側だから自分たちにあんまり関係ないように思っているけど、イソップ物語を読むとギリシアのあたりも羊とオオカミは出てくる。ヨーロッパや中東には羊を管理する思想があるに相違ない。現に文字「A」(アルファ)は羊の頭を上から見た時の象形文字だという。三番目の文字「Γ」(ガンマ)になってやっと小麦の象形文字が現れている。
わが国は古代から羊を管理する文化を持たなかった。管理するのはせいぜいが農家の庭先で飼うニワトリくらいなものであろう。ショック・ドクトリンに対する耐性も免疫も何もない。外来の方策をむやみに日本に導入してはならない。
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