【隠居の観世望気 農家崩壊 08/12】

近いうちに農家が崩壊するらしい。

これは困った事だが、我々には致し方が無い。

値段が安すぎるからだと言う。

値段は我々が決めている訳ではない。

買える値段なら買うけど、高ければ買えない。

それだけだ。

で、潰れるなら仕方がない。

我々は自分で野菜を育てるしかない。

養鶏や酪農は難しいが、野菜なら素人でもなんとかなる。

もちろん、綺麗な野菜は出来ない。

見栄えの悪い、虫食いの野菜だ。

でも、食べるのには問題が無い。

プロがやっていけないと言う物を我々が何とか出来る物ではない。

値段が高ければと言うが、年に1個買うだけならいい。

でも、毎日買わねばならない野菜に１０倍の値段は払えない。

と言う事はプロ農業はすでに崩壊していると言う事だ。

何をどうやっても成り立たない。

我々が大きな農地でちょっとだけヘボ野菜を作る事は可能だ。

農薬は使わない。

自然農法ではない。

農薬が高いからだ。

肥料は雑草と、入手できれば鶏糞。

まあ、それでなんとか育つ。

我が家は３０年、１５坪の家庭菜園で野菜を作っている。

まあまあ、夏から秋はなんとかなる。

これが１反あれば、十分だ。

植えるのは３０坪程度。

あとは雑草肥料作りで。

いずれにせよ、早めに農業技術を身に付けなければ。

農家は収入にはならないそうだから、あくまで趣味で。

趣味でもジジババがやれば家族の分くらいは余裕で収穫できる。

野菜は自分で作る時代に突入するようだ。

「野菜一つ100円では飯は食えんです」「飢えるのは時間の問題」　深刻過ぎる農家の実情をレポート