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『ぼくの伯父さんの休暇《新装版》』 ジャン=クロード・カリエール(著),ジャック・タチ(原案),ピエール・エテックス(絵),小柳帝(翻訳)

2024年01月14日 21時32分15秒 | ■読書
フランスの脚本家、俳優、著作家であるジャン=クロード・カリエールが、ジャック・タチの監督・主演映画をノヴェライズ化した『ぼくの伯父さんの休暇《新装版》(原題:Les Vacances de Monsieur Hulot)』を読みました。
先日、ジャック・タチの監督・主演映画『のんき大将脱線の巻』を観て、ジャック・タチ関連の作品を読みたくなったんですよね。

-----story-------------
『ぼくの伯父さんの休暇』は、ジャック・タチ監督が当たり役の「ユロ氏」を自作自演するフランス映画を小説化したもの。
映画は1952年に封切られ、小説は1958年に発刊されています。
本書は1995年刊の日本語版のデザインを一新し、2004年に出版された新装版です。

海辺のリゾート地に、チロル帽にパイプをくわえ、個性的な歩き方をするユロ氏がやってきて、さまざまな騒動を巻き起こす……。
ピエール・エテックスのイラストが、ジャック・タチの醸し出す唯一無二の味わいを紙上で再現しています。
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映画の公開に遅れること6年……1958年(昭和33年)に発表された作品、、、

1995年(平成7年)に翻訳されましたが出版元のリブロポートが倒産して廃刊に……2004年(平成16年)にアノニマ・スタジオからデザインを一新して新装版として刊行された作品です。

静かな避暑地「海岸ホテル」にあらわれたユロ氏……はた迷惑なユロ氏の行動に巻きこまれる海辺の日々は避暑客たちの忘れられない思い出になってゆきます、、、

愛すべき「ぼくの伯父さん」の登場です……ジャック・タチの名作映画が、イラスト満載の本になりました。

ジャック・タチ監督の同名映画を小説化した作品……映画と同じく、海辺のホテルでバカンスを過ごすユロというキャラクターの奇妙な騒動が描かれています、、、

ジャック・タチの映画は大好きなので、当然、本作品も映画で観ていますが……映画はほとんど台詞がなく、ユロのコミカルな動きや表情が見どころだったんですよねー 小説の方は、ヴァカンス客の視点から一人称の日記形式で仕立てられていて、読みながら映画のシーンを思い出し、時折、クスクスと笑いながら読むことができました。

同じ物語を違う視点から見せてくれるので、映画と小説の両方を愉しむことができましたねー 面白かった……オンボロのクルマで走る場面やヨットが沈没する場面も印象的ですが、イチバン印象に残ったのは映画と同じくテニスの場面でしたね、、、

映画のポスターも手掛けているピエール・エテックスのイラストも良かったですねー 大好きです……和ませてもらえました。

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