本当かどうか知らないが、あの「クストー」が隊長となってドナウ川を探検するという子供向けの写真本。子供が借りてきたのを読んだ。
日本と同じような国土面積を持つ国が入り混じるヨーロッパは、大陸の一部なのだとあらためて思い知らされる。国と国とが一つの川でつながっている。
黒海に河口をつくるドナウ川はその源流付近でライン川と運河でつながり、黒海-バルト海の輸送路になっている。とにかく流域の豊かな文化と歴史、自然に驚く。ヨーロッパの歴史の古さと発達した文化、文明はさすがだし、地域でのその持続性も立派。
これに比べれば中国人がなんと言い張ろうと黄河や揚子江は単調なつまらない川だ。でっかいダムと運河と古代遺跡が混在していたとしても、何か足らない。
中国は中央集権国家が2000年続いているからね。流域に過去どんな文明や都市ができようとも、時が過ぎれば廃れるしかない。その時その時の中央しか発展はしない。どんな文化があろうとも、中央はそれを認めない。地域での独自の発展・持続を許さないから、結果、何もない原っぱになる。後で発掘され「おお! 出てきた出てきた」と言う楽しみはあるけどね。
写真はドナウ川流域の湿地帯にある「四つで網」の小屋。懐かしい風景だったので、本に載っていたモノを写真に撮った。
子供の頃、故郷に流れる川の河口にあった同じような小屋で、海老を取って食べた記憶がある。その川の河口には同じような小屋がいくつも並んでいた。その小屋も今年の台風で大きな被害を受けたと聞いた。
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