投錨備忘録 - 暇つぶしに借りた本のメモを残すブログ

最近思うこと

還暦前になると身体のあちこちにほころびが目立つ。

歯周病で奥歯を失い、先日の地震の際は帰宅難民になり13km歩いたら膝がガクガクして、以来調子が悪い。人間ドックに入れば再検診。今回は腫瘍マーカーの数値、まいった。ここを閉じる日も近いかも知れない。2016年も再検診だったのだが無視してしまった。2017年は何もなかったので安心していた。今回は少し自覚症状があるから笑えない。10年早い。老眼もますます酷くなる。もうメガネなしではパソコンのモニターに映る文字もまともに読めない。

先日息子から「その本、一年くらい借りていないか?」と言われた。確かに借り続けていて読み通せていないが、私の読み通せていないというのはメモを取れたかどうかなので、読んでいないわけではないけど。

本を読むのが億劫になってきたのは老眼のせい。文字を一つ一つ拾うような読み方ではなく、面でとらえる読み方、上手く説明出来ないが、そういう風な読み方をしてきた自分としては老眼はきつい。パッと認識できないのだ。

老眼のことを考えていたら父のことを思い出した。晩年、認知症にかかった父に色んなことを思い出してほしくて文書を見せたり写真を見せたりしていた。反応が薄く失望を繰り返していたが、父も老眼だったのだ。裸眼で文字が読めるわけがない、写真の小さな顔なんか見分けることができるわけがない。今の自分がそうなのだから。

悪いことをしたと思う。謝りたい。

私の家族には伝えておこうと思う。私が父のようになった時は、せめてメガネをかけさせてくれと。
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