投錨備忘録 - 暇つぶしに借りた本のメモを残すブログ

在日・強制連行の神話

ここでいう「神話」とは、在日韓国・朝鮮人のほとんどが戦前、強制連行によって日本に連れて来られたという話をさします。

鄭 大均 「在日・強制連行の神話」  文春新書





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著者は立教大学卒業後UCLAで学び、啓明大学校外国学大学(韓国・大邱市)副教授を経て、東京都立大学人文学部教授。

先日、東京都の管理職受験拒否は合憲と最高裁が判決を下した裁判の原告(東京都職員の保健師、鄭香均(チョンヒャンギュン)さん(54))は著者の実の妹。

2005-01-27 Weblog  なんで口をきくとあんな風になるでしょうね?


朝鮮と日本の関係を大まかに年表でみると

1876年 朝鮮開国(江華条約)
1895年 下関条約(清の属国から朝鮮を外させる)
1905年 日本は朝鮮を保護国とする
1910年 日本は朝鮮を併合
1938年 日本は国家総動員法制定
1938年 朝鮮で志願兵制度を適用
1942年 朝鮮で徴兵制公布
1943年 朝鮮で徴兵制実施
1945年 日本敗戦、朝鮮は日本から離れることを選択

となる。

強制連行という言葉はあっても日本が朝鮮人に対し強制連行を行った事実はない。それに類するものがあるとすれば徴兵制であり徴用であるが、それらは強制連行とは呼ばない。著者は「強制連行」という言葉にこだわり、その都合の良い使われ方を、そして使う者たちを糾弾する。

田中明拓殖大教授の書評はここ。

「強制連行」という言葉を使う者とは在日の文化人であり、その周りの日本人たちであり北朝鮮・韓国であるが、実の妹がその中で闘士となってしまった現実はとても皮肉だ。



※鄭大均都立大教授が妹さんについて語っている話についてはここを参照。

以下、無断転載。

>タイトル : アメリカの「友人」が送ってくれた兄のコメント。
>投稿日 : 2005/02/03(Thu) 16:53
>投稿者 : スピョンソン^^


>      ほるもん文化8 在日朝鮮人「ふるさと」考 35ページからの抜粋。
>      徐京植先生の語りからです。

>           去年、松山大学でやったシンポジウムで、「日本の目 韓国の目 
>          『在日』の目」というのがあって、僕も招かれて研究会で発題しているん
>          だけど、全体のシンポジウムでは鄭大均が発題しているんです。
>          そこで、鄭大均がこんなことを言っている。自分は韓国に長く住んで、
>          韓国と東京に二つアパートがある、と。「家内もソウルで仕事をしてい
>          ます。
>          こういう在日は韓国籍を維持した方が便利なんです。在日は韓国籍という
>          ラベルを持ち歩いていますが、中身は日本人と変わりがありません。
>          ラベルと中身に違いがあるときには、ラベルを中身に合わせて変えるのが、
>          妥当なところでしょう。」つまり、帰化しろと言っているわけなんですね。
>          「いま話題になっているのは、国籍取得より国籍条項の議論でしょう。
>          二日前に東京都の保健婦の女性が勝訴した事件がありましたが、あれは
>          実は私の妹です。私は『テイ』と名乗っていますが、妹は『チョン』と
>          名乗っていますね。
>          しかし私に言わせれば、妹は韓国語も知らないし、韓国籍を維持している
>          のが不思議なんです。韓国語もまともに使えないのに、何が
>          『チョン』なのかと思いますね。妹も帰化のことを考えたようですが、
>          結局は闘士になってしまった。
>          私は帰化を勧めたんです。帰化して韓国系日本人として生きることに
>          よって、日本人の多様性を自ら作り出していくという手も
>          あるはずでしょう。本物の多文化主義が考えるべきは、そういう可能性だと
>          思うんですが」と、こう発言しているんですね。(松山大学総合研究所編
>          『日本の眼 韓国の眼 「在日」の眼 晴耕雨読』)。つまり彼は、自分が
>          本物の多文化主義者だと言っているんです。彼が言っているのは、まさに
>          文化還元主義、文化のステレオタイプ化ですね。そういう人間が、多文化
>          主義者だと自ら名乗り、日本社会の一部は彼を多文化主義者だと認めて、
>          多文化的日本を作っていくためのオピニオンリーダーとして、そういう所に
>          呼ぶわけですよ。

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