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投錨備忘録 - 暇つぶしに借りた本のメモを残すブログ

ブラック・レイン(うどん) - 映画に出てくる食事の場面(31)

 

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1989年のアメリカ映画。監督はリドリー・スコット。出演はマイケル・ダグラスとアンディ・ガルシア、高倉健、松田優作、若山富三郎、内田裕也、ガッツ石松、安岡力也など。舞台は大阪。偽ドル札の原版をめぐる日米の刑事とヤクザの攻防を描いた映画。

公開時に劇場で観たのだが1989年というバブル経済の時代で日本人が今よりずっと意気軒高だった背景もあり、リドリー・スコットが描く日本の姿がどう見てもアジア過ぎて思ったほど楽しめなかった記憶があった。あの頃、私はずいぶんと若かったのだ。ちょいとバカにしていないかと。だからそれ以来今に至るまで観なおしたことがなかった映画。でも2019年の今、30年ぶりに観なおしたらとても面白い。リドリー・スコットが描く大阪の街は得体が知れない雰囲気に仕上がっており、公開当時は自分の生活圏がこういう風に描かれることに違和感があったのだが、30年という月日はその違和感を別なものに昇華してくれた。異世界なのだ。遠い記憶の中にある街。当時より客観的に観ることができて楽しめた。思えばリドリー・スコットの作品のブレードランナーだって公開時より年を経た方が評価が高い。寝かせた方が楽しめるのかも。

選んだ場面はマイケル・ダグラスと高倉健が松田優作の愛人である小野みゆきの張り込みをしていた箇所。市場の屋台でビールを飲みながらうどんを食う。マイケル・ダグラスが店のおばちゃんに箸の持ち方を直される。

こんな二人が屋台にいたら失礼を承知で見入ってしまうだろう。

大阪府警のシーンが撮影されたのはWikipediaでは阿倍野警察署(建て替え前の旧庁舎)だとなっていたが、私は大阪府庁本館だと聞いた。そう大阪府の職員から聞いたし部屋の様子も私が知っている大阪府庁本館の執務室とそっくりだ。私は仕事で大阪府庁本館に入ったことが何度もあるのだ。この部屋でスモークを焚いて・・・とか職員から話を聞いたことがある。松田優作のアジトに向かう場面でパトカーが出動するのも大阪府庁本館。南側の通用口。パトカーがシトロエンならこの場面はだけは古いフランス映画のよう。

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