イギリスの歓び 芸術新潮 2003年8月
スコットランド人の朝食。
p38 スコットランドの朝食 スコティッシュ グリル
「ハギスとブラックプディング」
ハギスは羊の内臓と脂肪を玉葱をみじん切りにして麦とまぜてそれを羊の胃袋に詰めて茹でたもの。茹であがったら中身をとり出して食べる。味つけは塩胡椒。
ブラックプディングは豚の血を固めたもの。
両方ともスコットランド人しか食べないとある。つまりイングランドとかウェールズの出身者は見向きもしない。
以下、風景の話。
下の写真は「イールドン山」。スコットランドの国民作家ウォルター・スコットが愛した風景で、こういうのを「スコッチ・ビュー」というそうです。

でもこういうのって日本にもありがちな風景だと思うのです。ただ日本にあった場合、きっとなだらかな個所は加工され棚田や畑が連なる風景になっているはず。
以前のエントリーで「日本の米」という本のメモを書いたとき、日本の土地は水平というのがあったと思います。水稲を作るには水を田に張らなければならなくて、そのためには土地を水平にしなければならない。だから日本の土地は山がちかもしれないが、長くそこで暮らす日本人がその農耕耕作により土地を加工しているため風景の中に必ず水平な個所が出てくる。
欧州はどうか?
水平を作り上げる必要がなかったため土地はゆるやかな曲線なんですよね。日本の風景と欧州の風景を比べた時、山か平野かということより実はこういう風景が目立つんじゃないかと思うのだ。だって同じ気候帯に属す限りそうそう植生に違いはないわけで、山は山であるし森は森なわけです。その広さに違いはあるでしょうけど・・・。
例えばこんな風景がある。ドライバラ付近の麦畑だそうだ。

人が作り上げた緩やかな曲線の世界。でもこの土地が日本にあれば水平に加工された棚田が連なる風景になっていたかもしれない。
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