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MR.Bean1を借りたとき、今日は半額だし他に何かないか～と悩んだ末に借りたDVD。黒澤明監督作品だから外れはないし。
1949年の作品。DVDの説明書きに後の日本の刑事物のベースを作った・・・というのがあったのですが、確かにその通りだなという感想を鑑賞後に持ちました。今をときめく「相棒！」もこの「野良犬」の路線です。あまたある日本の刑事が登場するドラマ、映画はこの「野良犬」を超えられていません。と大袈裟に言うくらい日本の映画・ドラマで刑事が出てくるシーンはこの「野良犬」の映画のどれかのカットに似ているように思いますし、老練な先輩刑事と血気盛んな若手刑事の組み合わせは当たり前のように出てきますよね。1949年の作品ですから先に作ったもの勝ちという言い方もできますが、それにしても良く出来過ぎた映画です。凡な才能では超えられんでしょう。
日本のもので違うのは「警視－Ｋ」くらいでしょうか。「太陽にほえろ」「西部警察」も違うか。「野良犬」を意識してたわけでもないでしょうが、余りにも違うものを作ろうとしすぎて、どれもどっか別の方角へ行ってしまったような・・・。
洋物を観ても「野良犬」のようなものは見当たらない、というか私が知っている洋物はすべて1947年より新しいものばかりですから、似てたらそりゃ黒澤の「野良犬」マネということになりますか。
