エヴェレスト 神々の山嶺 (角川文庫) | |
クリエーター情報なし | |
KADOKAWA/角川書店 |
昨日(2016年3月12日)同僚の御母堂の葬儀に出席。一緒に参列した者たちと精進落としでもと思っていたのだが皆忙しいようで大阪駅で解散。家には夕方帰ると伝えておいたので三宮で映画でもと思いこの映画を選んだ。映画で精進落としである。「マネー・ショート」とどちらにしようかと悩んだのだが、エベレストロケの絵が見たくてこちらにした。選択ミスした感じがしないでもない。
原作は読んでいない。映画の前評判が良かったので期待していた。原作はこうじゃないんだろうなという感想で映画館を後にした。
映画は映画だ。だからそれようの作り方があると思う。二時間程度におさめて完結しなければならない。
もう一度書くが原作は読んでいないから、映画の作りからだけの感想になる。感じたことはエベレストのロケに価値を置き過ぎて阿部寛が演じる登山家やそれを囲む人物の描き方が足らないように思う。後半も単調。時間の流れも1968年から1993年の長きに渡る。小説にはきっと色んな状況が書き込まれているに違いない。映画が説明的になるのは嫌いだし、この映画は人との関係や過去は過不足なくわかるように作ってあるとは思うが、後半が阿部寛、岡田准一、尾野真千子だけで進みエベレストの峰々の風景と音楽だけで押さえ込まれた感じがして少し残念な思いで映画館を後にした。