会期最終日の今日、それも17時少し前の入場となってしまいました。本展覧会。
セーヌ河の上流から河口まで、印象派(やその前後)の画家や日本人画家が描いた絵画(日本にあるもの限定)で展望しています。
第1章 セーヌ上流とロワン河畔(西洋人3点、日本人15点)
本章は、なんといっても本展覧会企画のきっかけとなったシスレーの2点。
「サン=マネス六月の朝」(ブリジストン美術館)
「サン=マネス」(ひろしま美術館)
浅井忠(「グレーの洗濯場」他)も見ごたえあり。
(大御所・黒田清輝が1点。児島虎次郎も2点あるけど・・・)
第2章 セーヌと都市風景(西洋人25点、日本人26点)
さすがパリ。一番作品数の多い章。
ピサロとマルケの「ポン=ヌフ」対決(制作年に38年の差あり)からスタート。
が、ここは日本人画家に注目。
有島生馬の「ポン・ヌフ」(1930年作)が印象的。
佐伯祐三の2点(「ロカション・ド・ヴォワチュール」「テラスの広告」)は力強い。
第3章 印象派揺藍の地を巡って(西洋人16点、日本人2点)
モネが登場。アルジャントゥイユが舞台の作品5点。「アルジャントゥイユの洪水」が好みかなあ。
第4章 ジヴェルニーと芸術家村(西洋人6点、日本人7点)
本章もモネが4点。
「睡蓮」(ブリジストン美術館)、「セーヌ河の朝」(ひろしま美術館)、「睡蓮の池」(ブリジストン美術館)と3点が並べた壁は圧巻。
点数が少なめなのは、bunkamuraの展覧会と時期が重なったから?
第5章 セーヌ河口とノルマンディー海岸(西洋人13点、日本人5点)
「エトルタ」シリーズが印象的。
クールベ「エトルタの海岸、夕日」(新潟県立近代美術館・万代島美術館)もいい。
けれども、なんていっても香月泰男「エトルタ」(下関市立美術館)に尽きる。
フランスに行った日本人画家は、西洋人の技を習得するため、まずは周りと同じような絵を描いていたんですね(少なくとも向こうにいる間は)。