GIORGIONE没後500年。
CASTELFRANCO VENETOで展覧会が開催されています。
当然行けないのでせめて図録でもと思い、AMAZONで注文したのが、Motta Federico出版の『GIORGIONE』。
手にしてから初めて展覧会図録でないことがわかりました。今年出版されたばかりの大型の美術書。
GIORGIONE作とされている(著者が考えている)すべて(たぶん)の作品について、ページいっぱいを使っての美しい全体図版と作品の重要度に応じた数の部分拡大図が掲載されています。
美術書を外国語(本書は英語)で読む力はなく、図版を眺めるだけの私にとっては、好都合な書籍でありました。
GIORGIONE作品は、帰属の問題が難しいようですが、現在来日中の作品の本書籍上での扱いを確認しました。
まず、上野「ボルゲーゼ美術館展」の『フルート奏者』。
同じくボルゲーゼの『情熱の歌手』とともに、GIORGIONE作とあります。
ただし、全体図版のみの掲載(部分拡大図なし。つまり重要度小)。
次に京都「ザ・ハプスブルク展」の2枚。
まず『矢を持った少年』。全体図版に加え、2枚の部分拡大図つき。
うち1枚、口元の拡大図は、隣のページにモナリザの口元の拡大図を従えての扱い(重要度大)。
一方、『フランチェスコ・マリア・デッラ・ローヴェレの肖像』。ページの右隅に小さな白黒図版のみの掲載。作者もSEBASTIANO DEL PIOMBO(?)とあります。
作品の帰属は、素人にはわからない世界です。