美術館・博物館の臨時休館は続く。
兵庫県立美術館のゴッホ展は、再々開することなく打ち切りとなる。
兵庫県立美術館
「ゴッホ展」
会期:1/25〜3/29
→3/4〜3/15休館
→3/17から再開
→3/20正午〜3/24休館
再開して4日目の3/20。前日の急遽の兵庫-大阪の往来自粛要請もあって、再度の臨時休館は予想できた。しかし、発表が当日で、しかも正午からの休館開始となるとは、ギリギリ入館した人も、美術館に向かう途上で知った人も、驚いたことだろう。
【臨時休館】新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、兵庫県の判断により「#ゴッホ展」は本日3月20日(金)正午から24日(火)まで臨時休館いたします。25(水)以降については、後日、兵庫県立美術館HPにてお知らせいたします。
— 【ゴッホ展公式】ホッゴさん (@2019gogh2020) March 20, 2020
→そして3/24発表。3/31まで休館延長。
ゴッホ展は再々開することなく、無念の打ち切り。
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、兵庫県立美術館が3月31日までの臨時休館を決定しました。これに伴いゴッホ展は閉幕いたします。
— 【ゴッホ展公式】ホッゴさん (@2019gogh2020) March 24, 2020
未使用の入場券については、払い戻しをいたします。払い戻し方法については近日中に兵庫県立美術館HPにてお知らせいたします。https://t.co/oFke07LHVp
会期が到来している展覧会のみならず、未到来の展覧会にも影響が現われ始めている。
東京都美術館
「ボストン美術館展 芸術×力」
2020年4月16日~7月5日
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため開幕延期、5月中旬頃の開幕を予定しています。
ボストン美術館の30日間の休館により、展覧会の準備が困難となったためだという。
【#ボストン美術館展 開幕延期】
— ボストン美術館展 芸術×力 (@boston_2020) March 19, 2020
新型コロナウィルス感染拡大防止のため「ボストン美術館展 芸術×力」の開幕を5月中旬頃まで延期します。ボストン美術館が30日間休館となり、展覧会の準備が困難となったことによるものです。今後の情報は、展覧会公式サイト等に掲載します。https://t.co/onnwxK1SvW
一方、2/29〜3/17まで臨時休館で、3/18から再開した原美術館。
現在開催中の展覧会の会期延長と、2020年の展覧会予定の変更を発表。
「森村泰昌」展
変更前:1月25日〜4月12日
変更後:1月25日〜6月7日
「メルセデス・ベンツ アート・スコープ 2018-2020」展(仮題)
6月21日〜9月6日(会期変更なし)
「光-呼吸 時をすくう5人」展
変更前:4月25日〜6月7日
変更後:9月19日〜2021年1月11日
原美術館コレクション展
変更前:9月中旬〜12月
変更後:開催しない
【森村展 6/7(日)まで会期延長!】
— 原美術館, Hara Museum (@haramuseum) March 21, 2020
4/12(日)までを予定していた「森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020」の会期を6/7(日)まで延長いたします。
また、今後の展覧会予定も変更いたしました。
詳細はこちらをご覧ください。https://t.co/cOPgjNaZ0u#原美術館 #haramuseum
朝日新聞3/17付夕刊記事「展覧会 開くという意味」を読む。
上野の森美術館、世田谷美術館、ワタリウム美術館が取材されている。いずれも開館中の美術館である。
以下、上野の森と世田谷について抜粋。
上野の森美術館
VOCA展2020
2020年3月12日〜3月30日
(朝日新聞記事より)
・5〜10分に1回程度、空気を入れ替える換気設備がある。
・過去の同展の入場者実績から人が密集した環境にはなりにくい。
・入場者数は、鑑賞の際に周囲と十分なスペースが確保できる1時間あたり200人に制限。
・1月まで開催していたゴッホ展なら開催は難しかった。
世田谷美術館
村井正誠 あそびのアトリエ
2020年2月8日〜4月5日
(朝日新聞記事より)
・世田谷美術館の場合、開館は区の判断で、区と館で日々情報を共有している。
・展覧会の入場者数は普段の半分以下に落ち込み、もっとも少ない日は30人に届かないことも。
先の3連休。
晴れで、季節を先取りするような暖かさで、桜も満開(あるいは満開近く)。
渋谷の街も、原宿の街も、いつもと変わらないたいへんな人出。外国人観光客がいなくともたいへんな人出。私自身が出かけていて言うのもなんだが、その人出に驚く。4月の東京、恐れている事が現実化しないことを願うばかり。