東京でカラヴァッジョ 日記

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プーシキン美術館展(横浜美術館)

2013年07月19日 | 展覧会(西洋美術)

プーシキン美術館展 フランス絵画300年
2013年7月6日~9月16日
横浜美術館


プーシキン美術館展は、以前、東京都美術館で開催されている。
ゴッホ≪刑務所の中庭≫を見たこと以外の記憶は薄れているが、確認すると、時期は2005年、セルゲイ・シチューキンとイワン・モロゾフによる、印象派を中心とするフランス近代絵画のコレクション50点からなる展覧会であった。

さて、今回は「フランス絵画300年」、対象範囲が前回より広くなっている。

プーシキン美術館がどんな作品を所蔵するのかよく知らないが、どんな名品を持ってきてくれたのか。


【構成】
出品点数は66点。
最古が、1618年作のシモン・ヴーエのカラヴァッジョ風作品≪恋人たち≫。
最新が、1951年作のレジェ≪建築労働者たち≫。

第1章 17-18世紀- 古典主義、ロココ
・22点:ヴーエ、プッサン、ロラン、サンテール、ブーシェ、ユベール・ロベールなど

第2章 19世紀前半-新古典主義、ロマン主義、自然主義
・14点:アングル、ジェローム、ドラロッシュ、ドラクロワ、コロー、ミレーなど

第3章 19世紀後半-印象主義、ポスト印象主義
・19点:マネ、モネ、ルノワール2、ドガ、ロートレック、セザンヌ2、ゴッホ、ゴーギャン2など

第4章 20世紀-フォーヴィスム、キュビスム、エコール・ド・パリ
・11点:マティス2、ピカソ3、ルソー、キスリング、レジェなど 


【お気に入りベスト5(展示順)】

☆アングル≪聖杯の前の聖母≫
☆ゴッホ≪医師レーの肖像≫
☆ゴーギャン≪彼女の名はヴァイルマティといった(ヴァイルマティ・テイ・オア)≫
☆ゴーギャン≪エイアハ・オヒバ(働くなかれ)≫
☆アンリ・ルソー≪詩人に霊感を与えるミューズ≫

特にゴッホは良かった。
医師レーは、アルルでの耳切り事件後に収容された病院での担当医。
精神科医ではなく、正式な医者でもなかったらしいが、親切で熱心であったらしい。
本作は、退院後間もなくの1889年1月の制作で、完成と同時にレー本人に贈られたとのことである。


横浜美術館の前には、商業施設「MARK IS みなとみらい」がオープンしていた。



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