トゥールーズ=ロートレック展
2011年10月13日~12月25日
三菱一号館美術館
三菱一号館美術館が所蔵するロートレックのポスター・リトグラフ(約250点中、約180点)を披露する展覧会。
もとは、モーリス・ジョワイヤン コレクション。
モールス・ジョワイヤンは、ロートレックの親友にして最大の理解者であった画廊主。
その名を冠するコレクションは、ロートレック自身が没するまで手元で保有した作品群を、画家の死後一括して譲られたもので、その保存状態のよさは特筆すべきものなのだそうです。
また、本展では、2009年4月に姉妹館提携を結んだフランス・アルビ市の「トゥールーズ=ロートレック美術館」からの油彩・素描等21点が加わっています。
ロートレックといえば、ポスターが有名です。
ただ、個人的には油彩画のほうが好みです。最近では昨年のオルセー美術館展での3点がありましたが、なかなか見る機会に恵まれません。
油彩画との出会いを期待しての訪問。
アルビからは初期の油彩画のほか、ロートレックが「ロートレック」となってからの油彩画も2点ありました。
「化粧」
「モーリス・ジョワイヤン」
どちらもなかなかよかったですね。
後者は、ロートレックの晩年、既に体調を悪くしてからの作品らしく、モデルとなったジョワイヤンは、ロートレックの体調に合わせ何度もつきあうこととなったのだそうです。
初期の油彩画では、明るい色調の「A.ド・トゥールーズ=ロートレック伯爵夫人」(画家の母親)が好きですね。
また、ポスターや展示の大半を占めるリトグラフも楽しめました。
今度は、「トゥールーズ=ロートレック美術館展」を期待します。