金沢工業大学所蔵
世界を変えた書物展
2018年9月8日 〜9月24日
上野の森美術館
1「古代の知の伝承」より8点
アリストテレス(384-322 B.C.)
「ギリシア語による著作集」
ヴェネツィア、1495-1498年、初版
✳︎アリストテレスは、師プラトンと並ぶ古代ギリシア最大の哲学者。同時に最大の自然科学者。
イシドールス(c.570-636)
「語源学」
アウグスブルグ、1472年、初版
✳︎イシドールスは、6世紀スペインの人。この書物により、古代の科学技術知識を中世に伝える役目を果たした。
アルキメデス(c.287-212 B.C.)
「四辺形、円の求積法」
ヴェネツィア、1503年、初版
✳︎アルキメデスは、古代ギリシャ最大の数学者、物理学者、工学者。シチリア・シラクサの人。
エウクレイデス(=ユークリッド)(c.330-235 B.C.)
「原論(幾何学原本)」
ヴェネツィア、1482年、初版
✳︎ユークリッドは、古代ギリシャの数学者。プトレマイオス一世治世下のアレクサンドリアで活躍。
ボエティウス(c.480-524)
「算術」
アウグスブルグ、1488年、初版
✳︎ボエティウスは、ローマ帝国の貴族で、イタリア半島を支配した東ゴード王国のテオドリック王に仕官。ゲルマン文化は、彼を通じてギリシャ・ローマの古典文化を学ぶ。特に幾何学や代数が中世に伝わったのは彼の力が大きい。
アポロニウス(c.245-190 B.C.)
「卓越する数学者の全集」
ヴェネツィア、1537年、初版
✳︎アポロニウスは、アレクサンドリアでユークリッドに数学を学んだギリシャ最大の幾何学者の一人。
アルキメデス(c.287-212 B.C.)
「哲学及び幾何学の卓越せる全集」
バーゼル、1544年、初版
レギオモンタヌス(1436-1476)
「アルマゲスト(偉大なるプトレマイオス)」
ヴェネツィア、1496年、初版
✳︎レギオモンタヌスは、ドイツの天文学者。プトレマイオス(90-168頃活動、アレクサンドリアの天文学者・地理学者)の著作をラテン語に抄訳し注釈を加えて初めて出版した。