フェルメール21点目の来日!!
は、メトロポリタン美術館所蔵の≪水差しを持つ女≫。
フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち‐世界劇場の女性‐
2015年10月24日~16年1月5日
京都市美術館
2016年1月16日~3月31日
森アーツセンターギャラリー
【MBSホームページより】
17世紀オランダで風俗画が黄金期を迎えたのは、単に宗教改革や東インド会社などの経済的基盤の樹立といった国力ばかりではありません。むしろこれらを底上げする力として「女性」の役割が大きな意味を持っていたことが、作品からわかります。それまで脇役だった女性たちの「世界劇場」への登場です。
フェルメールとレンブラント、二人の巨匠はどのような女性の個性を描いたのでしょうか。フェルメールは「日々を彩る女性」の夢を、レンブラントは「国を守る女性」のたくましさを描いています。
17世紀女性たちの「世界劇場」の幕開けを、日本初公開のフェルメール≪水差しを持つ女≫とレンブラント≪ベローナ≫でお楽しみください。今を生きる女性たちに贈る「世界劇場」近日開演です。
「女性」を中心とするオランダ17世紀風俗画の展覧会のようだ。
目玉2作品がメトロポリタン美術館からの出品なので、メトロポリタン美術館所蔵作による展覧会かと思ったら、そうではないらしく、ロンドン・ナショナル・ギャラリーやアムステルダム国立美術館、個人からの出品作も含め、約60点からなるようだ。
フェルメール作品数は、灰色を含めると、最大37点。その所在地域と来日状況は。
ヨーロッパ:22点(来日:15点)
アメリカ :14点(来日: 4点)
日本 : 1点(国立西洋美術館寄託)
アメリカ所蔵作品は、ヨーロッパ所蔵作品に比べると、来日比率が低い。
メトロポリタン美術館も、5点ものフェルメールを所蔵しているが、来日経験は、ただ1点、≪リュートを調弦する女≫である(2000年大阪+2008年上野と2回来ている)。
アメリカからもどんどん来てほしいと思っていたところ、今回1点が実現する。
≪水差しを持つ女≫は、フェルメール中期の女性単身像であり、私としても初見なので、非常に楽しみである。
【参考:メトロポリタン美術館所蔵の来日していない作品3点】
≪眠る女≫
≪少女≫
≪信仰の寓意≫
※画像はすべて、「フェルメール 光の王国展2015」の「Re-create」作品。