カラヴァッジョ展
2019年10月26日〜12月15日
名古屋市美術館
晴天で暖かい。コート要らない。
前回が、雨天で寒くて、初めて行く美術館で、何かと難儀だったのとは大違い。
また、最寄の伏見駅の地下道も、前回は工事中で歩きづらかったのに対し、今回は工事も終わっていて、駅ナカ商業施設11店舗が間もなくオープンとのこと。
チケット購入待ち、入場待ちなし。展示室内は、さすがの会期終盤で、そこそこの混み具合。これが東京ならば、この倍、あるいはそれ以上の人になるのだろうか。
まずは2階直行、名古屋会場限りの「ダヴィデ&ゴリアテ」のところへ。あわせて隣の「洗礼者聖ヨハネ」も。ボルゲーゼ美術館が誇る画家の晩年作2点が並ぶ様は「カラヴァッジョ展2019-20」の最大の見どころだろう。適宜ソファーに座りつつ、ゆっくりと見る。今回は、ダヴィデの嫌悪の表情が印象に残る。
1階に降りて、「リュート弾き」「メドゥーサ」、「歯を抜く人」「聖セバスティアヌス」「聖アガピトゥス」、「マグダラのマリア」と、カラヴァッジョ名が付された作品を見ていく。あと2階の?付きの《横たわる洗礼者聖ヨハネ》も。カラヴァッジェスキ出品作については今回はほぼスルー。思えば、2001年のカラヴァッジョ展のカラヴァッジェスキ出品作は豪華だった。
以上を数回繰り返す。「ダヴィデ&ゴリアテ」とお別れする。そう言えば「メドゥーサ」も名古屋で終了だ、今思い出した。
美術館併設カフェのカラヴァッジョライスは今回も挑戦せず。昼食済のため。
次&最後の巡回先は、大阪・阿倍野のハルカス美術館。「ユディト」のことは誠に残念でした。異常な盛り上がりも期待できたでしょうに。
大阪会場の出品数は、名古屋会場のマイナス2点、プラス1点となるのだろう。私はプラス1点の「聖ヒエロニムス」目当てに行くつもりでいる。
連日のカラヴァッジョ記事を楽しく拝見させていただいております。
私は先月に行ったのですが、《ダヴィデとゴリアテ》の息を呑む素晴らしさに圧倒されました。
《洗礼者ヨハネ》と晩年の傑作が並ぶあの空間は神々しさに溢れており一生忘れられない体験になりました。
札幌での講演会の際に宮下先生が今回出展されている各カラヴァッジョ作品について御自身の見解をお話しされていたのですが、《リュート弾き》については『そこまで悪くはないが、顔が許せない』と仰っていました。
本家エルミタージュの作品は『それを観るためだけにロシアまで行く価値がある』と力説されていたので、いつの日か来日してくれることを願いたいと思います。
やはり大阪展でのサプライズ出展は無さそうな雰囲気でしょうか。
《聖ヒエロニムス》も鑑賞したいのですが、そのためだけに大阪まで行くべきか迷う毎日です。
長いコメントとなってしまい、申し訳ありません。今後ともブログを楽しみにしております。
申し訳ございませんでした。
コメントありがとうございます。
名古屋にも行かれたのですね。「ダヴィデ」と「洗礼者聖ヨハネ」が並んだ様は実に素晴らしかったですね。
宮下氏の出品作への見解は聞きたいところですが、大阪でも講演会があるのでしょうけれども、さすがにその日時にあわせて遠征するのは難しい。「そこまで悪くはないが、顔が許せない」との見解は、ニューヨーク個人蔵との比較でしょうか。私が本作に入れないのは、確かにその顔です。
大阪でのサプライズ出品は厳しそうですが、名古屋の会期終了後の数日中に行われるだろう公式サイトの更新をチェックしたいと思います。
よろしくお願いいたします。
こんにちは。
宮下先生御自身何度も鑑賞し、その素晴らしさが脳裏に焼きついているというエルミタージュ版との比較かと思われます。今回出展のバージョンは『図版ではコピーだと思っていたが、実物を観るとそこまで悪くはない。ただ顔が許せない(顔が違う)』とのことでした。
私が興味深かったのは今回コピー作品として出展されている《聖トマスの不信》をカラヴァッジョ作とも遜色ない出来だと仰っていたことでした。実際、スライド上ではカラヴァッジョ?と表記をされていました。
名古屋展もいよいよ本日までですね。
明日以降のサプライズに一縷の望みを抱きたいと思います。
追加情報をありがとうございます。
「リュート弾き」は、顔に抵抗感があったので、あまりきちんと見ていないのですが、大阪では顔を除外して再鑑賞したいと思います。
「聖トマスの不信」は、確かに一瞬本物?と思いました。ベルリンのオリジナルを見たことはないですけど。有名作のコピーの出品はこの1点のみでしたが、コピーに関する解説パネルはありがたかったです。図録にも掲載して欲しかった。
引き続きよろしくお願いいたします。