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第1部「東京国立博物館の国宝」-「国宝 東京国立博物館のすべて」展(東京国立博物館)

2022年10月24日 | 展覧会(日本美術)
国宝 東京国立博物館のすべて
2022年10月18日〜12月11日
東京国立博物館
 
 本展は、完全事前予約制(日時指定)。
 東京国立博物館正門チケット売り場での販売はないので、注意。
 
 本展の人気は高いようで、10月22日時点で申込可能な11月13日入場分までのチケットは、完売状態。
(ただし、キャンセルにより時々空きが出るようだ。)
 11月15日以降入場分の受付開始は今後だが、都合のよい日時を確保するには受付開始日すぐの申込が必須となるようだ。
 
 
第1部 東京国立博物館の国宝
 
 現在(2022年10月時点)、国宝に指定されている美術工芸品は全国に902件。
 東京国立博物館ではその約1割となる89件を所蔵し、日本最大の国宝コレクションを誇ります。
 第1部では、この国宝89件すべてを会期中に公開します。
(注)会期中、一部作品の展示替えを行います。
 
 会期8週間の本展。
 せっかくの機会だから、少しでも多くの国宝を見たいもの。
 
 1回の訪問であれば、60数件を見ることができる。
 前期1回・後期1回行くことができれば、ほぼすべての国宝を見ることができる。
 全89件コンプリートを目指すのであれば、1〜2週目と3〜4週目と7〜8週目、計3回行く必要がある。
 
 展示期間がイレギュラーな国宝(すべて日本絵画)は、次のとおり。
 
会期1〜2週目のみ
 《松林図屏風》長谷川等伯筆
 《平治物語絵巻 六波羅行幸巻》
 
会期3〜4週目のみ
 《一遍聖絵 第七巻》
 
会期3〜6週目
 《檜図屏風》狩野永徳筆
 
会期7〜8週目のみ
 《普賢菩薩像》
 《観楓図屏風》狩野秀頼筆
 
 
 
本展のスペシャル企画
 
1 東京国立博物館の国宝カード
 
 本展の開催を記念し、10月18日(火)~10月30日(日)にご来場いただいた皆様へ、「東京国立博物館の国宝カード」(全89種)をお一人様あたり1枚配布いたします。 
 このカードには東京国立博物館が所蔵する国宝89件からランダムで1件ずつ掲載されています。
✳︎「東京国立博物館の国宝カード」は、本展会場以外でも配布いたします。配布店舗や配布方法など詳細は下記の案内ページよりご確認ください。 
 アトレ上野、上野マルイ、エキュート上野、
 PARCO_ya上野、松坂屋上野店
 
2 国宝スタンプラリー開催!  
 10月中にご観覧された方は「国宝スタンプラリー」にご参加いただけます。 
 本展では、作品保護のため一部作品の展示替えを行いますが、複数回ご観覧いただければ、東京国立博物館が所蔵する国宝89件すべてをご覧いただくことができます。  
 期間を4つに分け(期間①10月18日(火)~30日(日)、期間②11月1日(火)~13日(日)、期間③11月15日(火)~27日(日)、期間④11月29日(火)~12月11日(日))、複数回ご観覧いただいた方に「東京国立博物館の国宝カード」(非売品)をご観覧毎に1枚プレゼント! また、国宝89件すべてをご覧いただいた方(期間①②④をご観覧いただいた方)には「東博国宝博士認定書」を差し上げます!さらに抽選で50名様に「東京国立博物館の国宝カード全89種セット」(非売品)をプレゼントします! 
✳︎スタンプラリーの台紙は期間①にご来館された方にお配りします。
 
 1〜2週目に訪問していることが、本展訪問による国宝カード入手や、スタンプラリー参加の前提条件となっている。
 ただし、国宝カードの入手だけであれば、上野の指定店舗での対象の飲食などにより、入手可能なようである。
 
 私も、チケットもぎり時に、国宝カード1枚とスタンプラリーの台紙をいただく。
 国宝カードの中身は、まだ確認していない。
 
 
 
 さて、私の訪問日(会期1〜2週)の国宝展示は、
 
◎絵画
 21件のうち、9件(1件は前後期で展示替え)
◎書跡
 14件のうち、8件(2件は前後期で展示/場面替え)
◎東洋絵画
 4件のうち、2件
◎東洋書跡
 10件のうち、5件
◎法隆寺献納宝物
 11件のうち、10件(1件は前後期で展示替え)
◎考古
 6件のうち、6件
◎漆工
 4件のうち、2件
◎刀剣
 19件のうち、19件
●総計
 89件のうち、61件。
 
と、7割近くを見る。
 
 
 ちなみに、現在(2022年10月時点)の美術工芸品の区分別の国宝数は、次のとおり。
 
絵画  166
彫刻  140
工芸品 254
書跡・典籍 229
古文書   62
考古資料 48
歴史資料     3
計   902
 
 本展の区分とは異なるが、東博は、国宝の歴史資料を所蔵していないのはともかくとして、国宝の彫刻を所蔵していないのは私的には意外。
 寺社が所蔵してこその国宝彫刻なのかもしれない。
 
 
 
 第1会場。
 
 「絵画」から始まる。
 
 最初の部屋、入口右手の壁面ガラスケース。
《松林図屏風》長谷川等伯筆
《花下遊楽図屏風》狩野長信筆
《納涼図屏風》久隅守景筆
《鷹見泉石像》渡辺崋山筆
 
 入口左手の壁面ガラスケース。
《十六羅漢像》4幅
《孔雀明王像》
《虚空蔵菩薩像》
 
  次の部屋に移る。
《平治物語絵巻 六波羅行幸巻》
《秋冬山水図》雪舟等楊筆
 
 一番のお目当ては、《平治物語絵巻 六波羅行幸巻》鎌倉時代・13世紀。
 これまで経験した本館2階の国宝室での展示では、限られた場面のみの公開。
 本展では、全長9メートル50センチの全場面が展示されている。
 場面説明も用意されていて、見応え特大。
 
 他も、《納涼図屏風》は大好き、《花下遊楽図屏風》も大好き、《松林図屏風》《秋冬山水図》は流石の貫禄、《鷹見泉石像》は初見かも、写実表現の肖像画。
 仏画3件もあわせて、さすがの国宝絵画9件に大満足する。
 
 
 次の展示室は、右手に「書跡」8件、左手に「東洋書跡」5件。
 よく分からないのでスルー気味に見る。
 
 《医心方》も出ている。
 本年2〜3月に総合文化展の全巻修理完了記念展示にて全30巻1冊が一挙公開され、(実物鑑賞よりも)その解説を非常に楽しんだ。
 本展では「巻第二十六  延年部」のみの出品。
「巻第二十六は、不老長寿と若返り(延年方)に始まり、およそ人が抱く願望に応える巻となっています。美しくある方法、芳香を発する方法、頭をよくする方法、相思相愛になる方法、金持ちになる方向、寒暑を避ける方向、兵刃の災いを避ける方法、毒虫・毒蛇を避ける方法などです。」
 
 
 次は「東洋絵画」2件。
 
《紅白芙蓉図》2幅 李迪筆
《出山釈迦・雪景山水図》3幅 梁楷筆(右幅は伝梁楷筆)
 
 東洋館の毎秋恒例の「中国書画の名品」特集展示でお馴染みの2作品。
 
 
 展示室が移る。
 「法隆寺献納宝物」10件、「漆工」2件、「考古」6件。
 
 主に「法隆寺献納宝物」を見る。
 《聖徳太子絵伝》の前期展示は、第七面・第八面。劣化が厳しく、何が描かれているのかよく分からない。
 《竹厨子》《竜首水瓶》《海磯鏡》が特に楽しい。
 
 
 第1会場はここで終わり、第2会場へ。
 
 
 第2会場の最初の展示室は、「刀剣」。
 東博の国宝刀剣19件を全期間全点公開する「国宝刀剣の間」。
 熱心な方々がたくさんいらっしゃるので、刀剣に興味のない私は、鑑賞を遠慮する。
 
 
 「刀剣」で第1部は終了。
 次の展示室から、第2部「東京国立博物館の150年」となる。


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