<その1>
飛騨の円空―千光寺とその周辺の足跡―
2013年1月12日~4月7日
東京国立博物館
訪問したのは、上野公園の桜が満開の日。
岐阜県・飛騨高山の円空仏100点。
木、木、木、木、木の迫力に満ちた仏像たちである。
千光寺の秘仏≪歓喜天立像≫は、雌雄のゾウが抱き合う姿のエロチックなインドの神。そういうのも作られていたのか。
同じく千光寺の≪三十三観音立像≫。本来33体の本像は、病気からの回復を祈願する近隣の人々に貸し出していたが、一部戻ってこなかったため、現在31体しか残っていないとのことである。
<その2>
国宝 大神社展
2013年4月9日~6月2日
東京国立博物館
後期に入ってからの訪問。
チラシを見ると、本展のメインは神像であるらしい。
結構な混雑。素直に列について順番に見たため、最後のコーナーとなる神像に達するまでに1時間以上要した。
チラシやポスターでメインに取り上げられている女神の画像「吉野御子守神像」が見あたらない、展示期間外か、と思っていたら、最後の最後に展示されていた。
印象に残ったのは、神像よりも、むしろ古い鏡。
≪方格規矩鏡≫≪三角縁神獣鏡≫などの模様をじっと眺めた。
今まで興味を持ったことはなかったのだけれど。
<その3>
「もののあはれ」と日本の美
2013年4月17日~6月16日
サントリー美術館
行くなら、国宝≪寝覚物語絵巻≫の展示期間に行こう。
ただし、展示期間は、5月1日~13日と短い。無理と思っていたところ、5/12(日)、予定した用事が当日急遽なくなったので、訪問することとした。
≪寝覚物語絵巻≫という絵巻が存在すること自体を本展のチラシで知った私。以下、実見して知ったこと。
大和文華館の所蔵である。
展示された1巻4場面が全てであるらしい。
12世紀の作品であり、相当痛んでいる。
痛んではいるものの、最初の場面の桜の描写は印象的。
この桜の描写があるから、本展出品となったと思われる。
2010年五島美術館の「源氏物語絵巻」展のように、隣に復元模写があれば、もっと楽しめる。
<その4>
オディロン・ルドン―夢の起源―
2013年4月20日~6月23日
損保ジャパン東郷青児美術館
ルドン展は、2011年の三菱一号館美や2007年のBunkamuraで開催されている。
また、ルドン展? 今回は、岐阜市美術館に加え、フランス・ボルドー美術館からも作品が来ているという。
最近だと、≪アルザスまたは読書する修道僧≫(ヴィンタートゥール美術館展)や≪目を閉じて≫(オルセー美術館展)が印象に残る。
そのような作品に出会えるといいなあ、と期待したが、個人的には収穫なしで終わった。