東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

いぬ・犬・イヌ(渋谷区立松濤美術館)

2015年05月07日 | 展覧会(日本美術)

人間の最も古い忠実なる友・人間の最も古くからの友
いぬ・犬・イヌ 
2015年4月7日~5月24日
渋谷区立松濤美術館


 後期入りしている「いぬ・犬・イヌ」展を訪問。
 ポチ割を利用する。


皆さんの愛すべき、わんちゃんの写真を松濤美術館に飾りませんか?
大好評! ポチ割

会期中、皆さんがご自分で撮影された犬の写真を入口にお持ちいただくと、その日の入館料を2割引きにさせていただきます!
※紙にプリントされ、すぐ飾れる状態のお写真に限ります。
※会期中、お一人一回限り。お一人1枚必要となります。
※他の割引との併用はできません。
※会期終了後、写真につきましては当館で処分させていただきます。
順次展示替えがございます。展示スペースが限られておりますので、L判以下のサイズでお願いします。

 犬たちの写真は、入館すぐの1階ロビーに飾られている。
 それらを順番に眺めていくと、最後のボードに私がついさっき持ち込んだばかりの写真も展示されている。早っ!!
 B1の展示室の入口にも、犬たちの写真。
 2階の展示室入口も、と期待したが、ない。そこまで集まっていないらしい。


序章
 日本列島には昔から犬がいた。
 縄文時代には、南方由来の縄文犬。愛媛県の上黒岩岩陰遺跡からは縄文初期に埋葬された犬の骨が発掘されている。
 弥生時代には、渡来人とともにやってきた朝鮮半島由来の犬が登場。
 本展では、6世紀の埴輪犬3点が展示。


第1章 イヌのいる生活・イヌのいる情景

≪犬追物図屏風≫東京国立博物館
 鎌倉~室町時代にかけて、武士の弓術修練の一つとして、走り回る犬を射る犬追物が盛んになったらしい。
 竹垣で囲んだ馬場に150匹の犬を放し、射手36騎が3手に分かれて犬を射る。
 犬を傷つけないよう蟇目(ひきめ)と呼ばれる大型の鏑をつけた矢を用いる。
 室町時代末期以降はいったん衰退したが、江戸時代に島津家で再興されたという。

 江戸時代の本作品。
 左隻。馬に乗った武士たちが1匹の犬を追う。
 右隻。縄で囲んだスペースに武士と1匹の犬。縄の周りに17人の武士。縄の外には出番待ち(?)の犬が数えると17匹。
 それにしても多くの観客。
 (東京国立博物館HPから画像借用)
   

第2章 イヌと美人
 「長府藩のお姫様」の肖像は、残念ながら前期のみの展示。
 見たかったなあ。昨年の府中市美術館「江戸絵画の19世紀」展でのお気に入り作品。
 狩野芳崖≪毛利れい姫像≫下関市立美術館蔵

第3章 可愛い仔犬たち
 俵屋宗達の犬図2点、応挙、仙がい2点もいいけど、一番の好みは、長沢芦雪≪一笑図(双幅)≫かな。

第4章 洋犬たち
 西洋人が連れてきた洋犬を描いた江戸時代の作品がたくさん。人気の珍獣だったのか。波多野等有≪洋犬図屏風≫滋賀県立琵琶湖文化館 など。

第5章 有名なイヌたち
 西郷隆盛、花咲爺・桃太郎、忠犬ハチ公で締める。


私の関心上、明治~昭和期の作品はほとんど触れていない。



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。