思い出

もう、5年前になるでしょうか、

50歳代？の女性とバスに乗り合わせました。

女性は美しい肩までの髪をふわっとさせながら男性の横に座りました。

男性がバスを降りようとした時にひょっとした弾みで、
隣の女性の髪に触ってしまったのです。

すると髪が横に動いてしまい、女性は小さな悲鳴。。

男性は謝り謝り下車して行きました。

バスの乗客は5人程で、この出来事については気づいていない様に思いました。

ああ～～ヘアピースなんだと理解、
もしかしたら抗がん剤の副作用で脱毛してしまったのかな～と思いました。

私と同じバス停で下車した女性は、「見られました？」
っと問いかけていらしたので、「偶然です。。」

「お病気されましたか？お辛いですね。でも、勇気を持って外出をして欲しいです」
っと伝えました。

子宮ガンの手術を受け抗がん剤で予後をコントロールしていらっしゃるそうです。
「私、がんの方の音楽配達に行っているんですよ～。歌って楽器を演奏して
一緒に心を明るくしてケアさせて頂いています。」

ちょっとのご縁でお宅に伺うことになりました。
女性には素敵なご主人がいらっしゃいます。

これから3人でやっていきましょう！
3年すぎ女性は美しい声で歌ってくれています。
ご主人は「妻は生き返った」っとっおしゃいました。

今はお引っ越しで神奈川に行かれました。
「私はこれを一生頭に乗せて生きていくのかしら～～」

大丈夫、それはあなたの命の次に大事なもの。。
今もお元気で2つ目のピースをつけておいでです。