老人施設の集団音楽療法

　　　なごやかハウス野跡　音楽療法　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２００６、１１、２２（水）　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｐｍ２時～３時

１、始まりの挨拶　元気よく皆さんに挨拶をする（ゲスト紹介、天候、季節など）
　　　　　　　　　枯葉、紅葉、などその季節の果物など実物を見せて季節感を
　　　　　　　　　実感してもらう　　　　　　　　　　　
２、準備体操　　　身体をほぐし、気持ちを和らげるため
　　　　　　　　　肩たたき、手足の曲げ伸ばし、首の運動　等
３、発声練習　　　呼吸の促進、声帯のマッサージ、声を出す事を思い出す

４、リズム練習　　音楽に合わせ、身体の各所を刺激する
　　　　　　　　　本来持っているリズム感覚を取り戻す
　　　　　　　　　現在持っているリズム感覚を無くさないようにする

５、歌唱　　　　　歌う事によって呼吸、肺の活動、腹筋の強化　、
　　　　　　　　　背筋の強化を促す
　　　　　　　　　（今月は秋に関すること）
　　　　　　　　　もみじ、里の秋、夕焼け小焼け、など
　　　　　　　　　（この時に楽器を配る。）

　　　　　　　　１２月の吹奏楽の演奏会を楽しんでもらうために
　　　　　　　　りんごの歌、青い山脈を歌う
　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　終わりの挨拶

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以上が今回の音楽療法の案である。

このプログラムにしたがって・・・行ったつもりであるが～
アドリブがいっぱい入って～まぁ、いつのもことです。

今日は何月何日、
明日は何の日？　　×秋分の日、○勤労感謝の日
では、他に１１月の祝日は？　実習の学生に聞いて見ると「わかりません」
学生はどうも祝日が何の目的であるかを知らないらしい。
休みだ～～うれしいなぁ～と言うところであるらしい。

公園で色様々な木々や葉っぱを拾って、沢山持っていった。
机の上に並べていると秋だねぇ～と言う人もあれば、
ごみになると言った人もいました。

いろいろな秋色を手に持っていただき、みなさん少し感動。

そして、丸のままの、りんごの香りを楽しんでもらいました。
施設に入ってしまうと、りんごは食事のときに切って添えられたり、
刻んであったり、どろどろであったりと、なかなか丸のままを触れたり
目にしたりすることはない。
本物のりんごを手にすることによって、生活の中の潤いを感じて欲しかった。
さて～反応は？
最高に幸せそうなお顔を拝見することが出来ました。

さて、今日はピアノの演奏で歌を歌ってもらった。
いつもは「伴奏くん」と言う機械を使って歌ってもらっている。

沢山の秋の歌を弾いた！
こんな歌知っていますか～？
これもありますよ～～～～。
今日は歌の洪水のような日でした。

プログラムそっちのけ（大爆）
音楽療法は、そのときの皆さんの反応を感じてアレンジしていくことが
とても必要なのです。

顔が沈んでくれば身体を使い、疲れたお顔になれば静かな曲を
聴いてもらいます。
今日は楽器を持ってもらうこともなく最後まで歌・歌・歌

とうとう～時間を超過してしまいました。
そして参加者の男性が「わしも歌いたーい」と言って
ひばりさんの歌を歌ってくださいました。

この方は今まで一度も参加したことがありません。
いつも向うの方で座っています。
まったく音楽に関心がないのかと思っていましたが
今日、歌が大好きなのだと発見！

いつも寝ているＳさんは、職員につれて来て貰う事もなく
壁の花でしたが、先月の職員のレポートのお返事の中に
「認知度の高い方ほど参加を促して欲しい」とお願いしたところ
ちゃんと要望が通っていて参加をしていました。
最初はずっと下を向いたきりでどうなるかと思いましたが
曲半ばで、はっと何かを感じたように顔を上げ、
私のほうを見て下さいました。
やった！！！
こういうときがセラピーとしては一番嬉しい時です。

きっと今まで参加出来なかった皆さんは、次からは自分で参加を
したいと意思表示をしてくれると思います。

本日はいつもと違った雰囲気の音楽療法で職員さんは戸惑った方も
おられたかと思いますが、音楽は歌ったり楽器を鳴らすだけでなく
自分の中で自分のイメージを広げて音楽に関わっていくものである
と言うことを勉強していただきたかったのですが
さて～どのような感想が送られてくるか楽しみです。