泣かせてしまった

今日は特養なごやかの音楽療法の日でした。

挨拶から始まり、４人のかたに先日の運動会のねぎらいをしました。

ふと・・見ると、いつもバカバカと怒鳴ってばかりいるＥさんが座っている。
最後まで座っておられるのかと様子を見がてら、プログラムを進めていった。

いつものように皆さんの好きな「リンゴの歌」を歌うと、
普段、歌わない人が声を出し、一生懸命歌っておられた。

一人一人手を取り、一緒に楽器を鳴らし、目を見て歌うと、今まで
口をつぐんでおられた方も、一生懸命歌って下さる。

前に立って「はい、歌いますよ～」では誰も口を開いて下さらないだろう。
やはり、スキンシップが大事なのだ。

いくら先生と呼ばれていても、上から見ることは決して良くない。
自分の姿勢を目線を相手に会わさなければ意思は通じないと、何度やっても
思うことだ。
Ｉさんはボロボロと涙を流しながら歌って下さった。
あちこちで、号泣する方が続出。

Ｅさんは静かに座って口ずさんでいた。これも今日の驚きの場面。

続いて太鼓の音を普段より大きく鳴らしながら、東京音頭を歌う。
皆さん手にした楽器を鳴らしながら、かけ声もいつもより大きくかけながら、
一生懸命に歌った。

この歌を歌うために一番前まで出てきて歌った方がいる。
この方はいつもは向こうの方のテーブルにいる方で決して参加のために、
前に出ようとはしない。またまた、驚き！！

今日は本当に充実した楽しい時間を過ごして貰うことが出来た。

そして、いつも寝たきり状態でおられた方の参加も２人あった。
初めて参加され、私に挨拶をして下さった。
ぴあのんは感激でいっぱい

今日のこの現場をみた職員も、参加者の顔がみるみる笑顔になり、
気持が昂揚し、顔色が良くなっていくのを目の当たりに見て、
入所者のみなさんが、どんな状況にあっても、
受動的でなく能動的になることの必要性を感じて下さったことであろう。