新しい命が消えた

知り合いの孫が天に昇っていった。

生まれて２日の命であった。

たった２日この世の空気を吸っただけで生命の気を閉じてしまったのである。

赤ちゃんの母親はシンナーの常習者でいつもラリっていた。

ふらふらと歩いているのを見たこともあるし、缶を持っているのも見たことがある。

いつか、こんな日が来るのを予感した。

１０００グラムの未熟児だったそうだ。

それも、相手は分からない・・・

それでも母親はなすすべもなくそのまま、お腹の大きくなってくるのを放置した。

どうしてそんなんになったか状況が分かっていなかったらしい。

何の知識も持たずになすがままの生活を送っていたという。

生まれ出た子供は本当に可愛そう。

罪もないのに・・・それは子の寿命なんだろうか～

いや、そうではないと思う。

出産の時の痛みを感じたはずだ。

産みの苦しみを母子共に味わったはずだ。

消えた命の重みを彼女は感じているのだろうか～

きっと、感じていると・・・私は思う。

逝った子供を想い、どうか人間らしい生活を送って欲しい。