みんなの笑顔は最高！

９月１１日
歯科検診コラボで作業所にお伺いしました。
この施設は、６・７月に小さなグループの音楽療法をしました。

今日は全員参加での歯科検診前の音楽の時間です。

曲目は「手のひらを太陽に」「だから仲間さ」

最初に挨拶から始まり、ボディーパーカッションをしました。
全員が立って行いますが、何しろみんな背が高くて私は小さくて・・・
私の動作が見えないので・・私・・机の上に乗っちゃいました。
（勿論、施設側の了解済みです）
ようやく、皆さんを見渡せる位置に！

四拍子のリズムを「足・足・手（楽器）・ウン（休符）」をゆっくりはじめ
いろいろな楽しい音楽にあわせゆっくりと行ってゆきました。

障碍を持っていると、すぐに反応が出来なかったり、
反応はするのですが動作は逆になってしまったり、
まったく順番がわからなかったりと
対象者の障碍の度合いによっていろいろ違ってきます。

全ての対象者に対して同じようにやってもらうためには
ゆっくり～だんだん早く～早く
出来なければ最初の足だけでも参加をしてもらう事が先ず一番。
徐々に、皆さんの顔もほころんで、いろいろな速度、
最高で１００（メトロノーム）位の
速さで出来るようになった対象者もいました。

やっと身体が心が音楽に乗り始めたところで「手の・・」をを
歌いました。
皆さん、何度も歌ったことがあるのでバッチリ声が出ていました。
次に「だから・・」この曲２回ほど練習をしたグループもあり
少し口パクパクでしたが声はでていました。

私が前に立って歌いだすと、私の隣に男性が・・・
あれ？っと思っているうちに一緒に大きな声で歌ってくれるんです。
ちょっと驚きのぴあのんでした～
職員さんも驚きの表情～

歯科検診が始まり、いろいろな曲をひろ子先生が弾いてくださいました。
リクエストも有り、一緒に歌いました。
はにかんで照れた今風の姿をした男性も小さな声で歌ってくれています。

場所を次の部屋に移し、そこでも同じ事を・・・
ここで凄いハプニングが！
２回のセッションで絶対参加しなかった男性が、
私の手を取り、一緒に歌って、僕を見て歌って、（言葉が不自由なので）
と手で要求をします。

そして検診も嫌がるだろうということで懸念されていた職員さんも
もしかしたら・・
私はずっと手を握って口を開いて～
そうそう～～もう一度口を開いて～っと励ましました。
その間もひろ子先生は一生懸命弾いてくださっていました。
男性は嫌がる事もなく検診終了！

職員さんの驚き！
この時間を私と男性は共有していたのですね～
そして、信頼関係が生まれていたのですね～
嬉しいです～みなさんの笑顔は本当に素敵！

苦しい事や辛い事、悲しい事や楽しい事を口で表現出来ない・・
身体で目で感情で表現してくれる時に私達セラピーはすぐさま
反応をしなくていけません。
何度も経験して身につけてきましたがまだまだ勉強です。

そして、職員の皆さんもとっても真剣に一人一人の個を重んじて
います。
何処の施設にお邪魔をしても職員の皆様の真剣が伝わってきます。

今、こういう施設が少なく自宅待機者も沢山います。
障碍者、家族、職員、関係者、地域が常に学びあい向上しあえるよう
安心して社会生活が営めるように施設の充実、支援が欲しいものです。