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音楽療法、音楽教室、障がいを持つ子供さんのピアノ指導、緩和在宅音楽療法、アマティーナ愛知弦楽合奏団

脳梗塞の方の音楽療育について

2006-01-31 | 音楽療法&療育
今日は5週間ぶりにMさんの音楽療育をしました。
4週間入院をしておられ、今日お帰りになったので電話があり、
Mさんのうちにお邪魔しました。

年齢は64歳
男性
右半身片麻痺
言語障害あり
1回目発病63歳4ヶ月
2回目発病64歳7ヶ月

1回目の発病時から退院後2ヶ月して依頼があり、個人レッスンを始める。

この当時の言語は、H音とP音の発声がうまくできずに、自分でも
口に力が入らないと悩んでいました。

H音もP音も口を軽く閉めて思い切り発音するが、口びるの感触がつかめず
苦労をしていたので息を思い切り出して口をあく練習をした。

毎週、この訓練を音にあわせ、手でリズムを取りながらやっていった
結果、「はひふへほ」が出来るようになった。
しかし、腹筋の力が弱いので息として出てくる感じだったが
声として出てこない。
腹筋の練習のために呼吸練習をする。
お腹を押さえ、息をしてもらいへこませたり膨らませたりして貰った。

最初は、私の手に手ごたえが無かったが、何度かトライをするたびに
押し返す力が出来てくるようになる。

こうなれば、力をいれて発声も出来るので試みてみた。
「はーはーはー」
「はい、もっとお腹から声を出して~」

はっきりとは判らないが、少しずつH音が出せるようになった。
P音はなかなか声が出にくH音が出せただけでもうれしいと言うことだった。

かかった日数は約3・5ヶ月

次に「あっはは」と声を出すことになった。
「あっ」言う発声はよほど腹筋を使わないと出せない。

発声の練習をしながら、片麻痺になった右手の握力を取り戻すために
軽いボールをもって貰い、やはり、リズムに合わせて握ったり緩めたり~

やはり、5ヶ月かかってやっと他に指を少し握って
ひと指し指だけが立てられるようになった。
軽いキーボードが叩けるまでに回復。

しかし、5本の指は自由には動かない。
タンバリンの上を軽く叩いたり、打楽器を使ってのリズム運動なども
やってみた。
これは、誰でも出来ることではない。
もともと音楽の好きなMさんだったから出来たのだと思う。

そうして楽しんでいるいるうちに2回目の発病。

今回は、検査時に発見されたので点滴と療養で比較的軽くすんだ。
動作も緩慢でなく以外にきびきびと動かすことが出来る。

また、歌や楽器で音楽療育をしてくださいね~
と言ってくださり本当にうれしかった。


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3 コメント

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おはよう! (おぱーる)
2006-02-01 06:38:05
 同じ訓練でも音楽を通して出来れば

楽しいですよね~でも、そこに行くまでも

大変なんですね・・・

声を出す・・・このことが難しい人も居るんですものね。

声を出すって 心の開放になりますよね。

ぴあのんちゃん がんばってくださいね。
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見につまされる~ (世津)
2006-02-01 09:43:24
私は、自分が脳梗塞の危険を心配してる方なのよ。

母が60代で脳梗塞になり、少し後遺症があったし・・・



腹筋も鍛えておかねば、言語療育も効果が薄くなるなんて初めて知りました。

発声に腹筋が大切なんて、歌手とかの話だと思ってたから。



益々、皆さんの為にも、ぴあのんさんの元気が必要ですね。

頑張ってね。

私も励まされています。
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レスコメントです (ぴあのん)
2006-02-01 23:37:59
♪おぱーるちゃんへ

♪せ津さんへ~



本来はPT(理学療法士)

OT(作業療法士)

ST(言語聴覚士)の分野なのですが

退院をなさって、毎日病院へ通うわけでもないので、家庭で訓練をするんですよ。

でも、積極的にやっておられる方は、何パーセントでしょう。

この方のように音楽が好きな方は、音楽と共に訓練をしていくことが出来て、良いと

思います。

私自身も声楽を勉強しただけで、医学的な知識は少ないですが、声の力は復筋を鍛えることで、力強くなります。

老齢化が進むと、どんどん、声帯の筋肉の力が弱り、声が出にくくなるのは周知のことですが、同時に腹筋も衰えています。



お二人とも、今のうちから、しっかり鍛えてください。

世津さんは脳梗塞の心配が~

気をつけてくださいね。特に運動不足・・

私も週1は必ずトレーニングに行っています。毎日大きな声を出して、

おぱーるちゃんの言うように心を開放してくださいね~。

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