音楽が好きですか？

いつもより早めに家を出、ワン友を美容院に連れて行きその足で特養に
向かいました。

特養の音楽クラブは最初は合唱から始まり、トーンチャイムの演奏を
するクラブまで発展しました。

８０、９０の高齢者が、音楽を奏でたり、皆さんの前で演奏をしたり
それはとても大変なことだと思いますが、参加をしてくださる皆様には
少しでも気分の良い緊張感や音を奏でる楽しさを味わって貰いたいと
思ってやっています。

今日は病院の受診で一人欠けましたので、職員の方が応援に回って
下さいました。
が・・・あれ～？間違えている・・・
そうなんですよ～緊張しているんですよ。
やはり、若くても緊張をすると間違えるんですね～

？？？若いから緊張をするんでしょうか～
大御所ともなると出たとこ勝負・・っと言うような所もありますので
結構、肝が据わっているかもしれません。

２階でエレベーターを降りて、練習場所に向かうと
メンバーのお一人がぷんぷん怒って、「もうやらん、もう帰る」と言って
こちらに向かって来られました。

最初は誰に声をかけられたか分からず、すっごく怒りの言葉。
ようやく私と言う事がわかり、一生懸命になだめて
元に戻っていただく事が出来ました。

こういう場所ではとかくありがちなことです。
なんせ、女性が多いので「口」が荒くなって来る事もしばしば・・
まして、認知症が進むと気が停滞しつい暴言を吐いてしまうことも
あるのです。吐かれた方は気が落ち着かず、結果最悪の心理状態。
周りが何とか収めて正常に戻ります。

こんな事は此処に限った事では有りません。
巷の女性にも大いにあることです。

練習が終わって、９８歳のＡさんに「クラブに出ていただけませんか」と
声をかけさせてもらいました。
いつも小奇麗にしておられとてもこの年には見えません。
状態も普通で～何も問題はないのです。

こういう方が仲間に入っていただければもう最高！！
なぜもっと早くお誘いをしなかったのかと・・・
スタッフも～何やっていたの～～～です。

Ａさんは「こんな私でも気にかけてもらって嬉しい、役に立つか分かりませんが
お願いします」と言ってくださいました。
「こちらこそ～とっても嬉しいです。一緒に盛り上げてくださいね」と
お礼を言いました。

練習する場所は食堂で１１時１０分から１１時４５分までの練習時間ですが
クラブの方以外でも早くから来てテレビを見られる方がいます。
とっても大きな音でかけられるので少々困っていましたが
今日は素直に小さめの音で見てくれました。


練習がうるさいと思っている方もいらっしゃるでしょう～
こういう場所で練習をする時は音楽の嫌いな方もいると言う事を
ちゃんと把握をしておかないといけないのですね。

そう言えばある本で、音楽を押し付けられていると言うの読んだ事が
有りました。本当はカスタネットや鈴なんていらない、参加もしたくない
なのに連れて来られて「はい～やりましょうね～」っと無理やり持たされて、
嫌だと言えないから鈴を捨てたら、また拾われて無理やり手を持って
鳴らさせられた・・・この音楽が私には地獄のように思った・・と。

小説の一部なので、物語なので、と軽く考える事は出来ませんでした。

これからは一人一人、きちんと把握をして、音楽療法もしていかなければ
ならないと考えさせられた物語でした。