いつも・心に音楽を・くちびるに歌を~♪ 自然を感じて!

音楽療法、音楽教室、障がいを持つ子供さんのピアノ指導、緩和在宅音楽療法、アマティーナ愛知弦楽合奏団

緩和ケアーの音楽療法

2006-11-08 | 音楽療法&療育
ホスピスに入っておられるTさんの娘さん(同級生)に頼まれて
ベッドサイド音楽療法に行きました。

何度も何度も考えて・・・やっと決心した緩和ケアーの音楽療法
何度もシュミレーションをしました。


病室のドアーを開ける手が重かったです・・・・
中には娘さんと主治医がいらっしゃいました。

Tさんの余命・・・私には、わかりません。

お話をさせていただくと懸命にしかし、穏やかに、生きることを見つめて
いらっしゃる事が強く感じました。

ピアノやキーボードは使わずに、クロマチックハープを使って
歌をうたったり、小さな鈴を鳴らしていただいて合奏をしたり
音楽に合わせて、お手玉の投げっこをしたりと・・いつの間にか40分が
過ぎてしまいました。

終わった後も疲れることも無く、呼吸も正常で安心しました。
脈拍は少し早くなりましたが、「心地よい速さです」っと
言ってくださいましたので、このセッションは成功と見てよいでしょう。

このお話があったとき、
私に緩和ケアーが勤まるかと思いました・・・

お会いしてみると、とても癌と闘っていらっしゃるようには
見えなかったのです。

が・・・お話を聴いているうちにとっても切なくなり、涙目になってしまい
ました。

「私のために涙をありがとう!あなたはお優しい方だ・・会えてうれしいです」
っと言ってくださいました。

泣き虫ぴあのんは、ここでは微笑みぴあのんにならねば・・・
次回のお約束をして帰ってきました。

私の音楽がどれほどまでに心に届いたかは分かりません。
Tさんの笑顔で・・・ちょっとだけ・・・届いているかも~
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15 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (To コメントを下さった皆様へ)
2006-11-10 09:50:51
終末医療のセラピーは、初めてです。
泣き虫で病気に弱虫のぴあのんは、「行く」と言うことにとっても躊躇をしました。
考えている間にずっとなかったパニック発作まで
起こしてしまった始末です。

しかし、これを乗り越えなければ、私はこのままで
終わってしまうのではないかと・・・
一大決心でした。
ホスピスに着くまでに過呼吸にも見まわれ、
10分でつく所が1時間もかかってしまいました。
何度も引き返そうと・・
でも、いざ、対象者さんの前に自分を置いたとき
さーっと不安は消えました。
この人と一緒に生きることを学ぼうと思ったのです。
父と重なりましたねぇ~
夕焼け小焼けを歌ったときはうるうるでした。
普段の自分から考えると、疲労困憊とはこの事で
す。
しかし、今朝、思いました。
私はこの分野でもやっていこうと・・

皆様、励まし、本当にありがとうございました。
返信する
Unknown (To カスミ草さま)
2006-11-10 09:33:31
>今の終末医療はまだ構築されていませんね
患者さんだけでなく家族にもケアが必要だと思いました。
実は私もそう思います。
患者さんの家族・・・すさまじいストレスを抱え
生きています。
カスミ草さまの息子さんも、私も・・
私も父を66歳で亡くしました。
あの時、あの時ああしていれば~効していれば~
と言う事が頭の中にめぐってくるのです。
感謝されるかどうかは分かりません・・
実は私にはとても難しい課題なのです。
でも、勉強をします。

返信する
Unknown (To rudolfさま)
2006-11-10 09:28:08
充実した時間かどうか、実は、まだ分からないのです。ともかく一緒に心地よい時間の共有をと
思い、いって参りました。仕事として割り切ることなくいつもクライエントの心を思うセラピストで
ありたいと思います。
リンクを、ありがとうございました。
返信する
Unknown (To ゆうふうさま)
2006-11-10 09:23:45
はじめまして、いつも読んでいただき、
そして、コメントをありがとうございます。

>苦しいときとか迷ったときって音楽を聴くと
心が落ち着いて、またゆっくり考える力がわいてきます
そういう風に音楽を感じていただけることは
とってもうれしいことだと思います。
ご自分のお好きな音楽で癒されていくと言うことは
とっても心が軽くなります。
これからもよろしくお願い申し上げます。
返信する
Unknown (To おぱーるちゃん)
2006-11-10 09:20:15
>必要とされている所へどんどん
 行って 力になってあげてくださいね。
そうですね、出来うる限りの事をしていきたいと
思います。
返信する
Unknown (To atukoさま)
2006-11-10 09:18:38
緊張いたしました!
今までに無いほど・・・
返信する
Unknown (To soraちゃん)
2006-11-10 09:17:40
>ホスピスにはいると言うことは命と向き合わなけれ ばならなくなると
そうですねぇ~あのしっとりと落ち着いたお姿の
もっと奥深くは。。わかりません。
返信する
Unknown (To ひろちゃん)
2006-11-10 09:15:01
ありがとう・・
良い言葉です。
返信する
ラジオで (カスミ草)
2006-11-09 19:37:29
数日前にラジオで1対1で病院で音楽療法をされている方がお話されていました。
ぴあのんさんと重ねて聞いておりました。
今の終末医療はまだ構築されていませんね
患者さんだけでなく家族にもケアが必要だと思いました。
息子も癌でしたが、息子にも家族にも何もケアはありませんでした。
心癒される事も無くとても辛い日々でした。
曲名は忘れましたが、誰でも受け入れられる曲があると仰っていたので覚えておこうと思ったのに忘れました。
きっとその方はぴあのん様に癒されて、静かに厳かな感謝の終焉を迎えられる事でしょう
返信する
充実した時間ですよね (rudolf2006)
2006-11-09 18:10:24
ぴあのんさま
いつもありがとうございます。
今日も良いお話を聞かせていただきました。
終末医療というのは、難しいことですよね、ぴあのんさんの思いは患者さんに伝わっていると思います。
本当に、良いお話でした。私も見習わないといけないな、って思います。
ミ(`w´彡)
リンクを張らせていただきます~ミ(`w´彡)
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はじめまして (ゆうふう)
2006-11-09 17:18:48
いつも読ませてもらっています。
今日はなんか心が暖かくなりました。
音楽って人を癒してくれるんですね。
苦しいときとか迷ったときって音楽を聴くと
心が落ち着いて、またゆっくり考える力がわいてきます。こういうお仕事をされているぴあのんさんもとても素敵です。これからも宜しくお願いします。
返信する
お疲れ様でした (おぱーる)
2006-11-09 16:18:17
 ほんと 普段にまして 気を使うお仕事ですね。
でも、それが反対に 優しさや元気をもらえたりするんですね。人って 素晴しいって思います。

 どうぞ 必要とされている所へどんどん
行って 力になってあげてくださいね。
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すばらしいお仕事ですね (atuko)
2006-11-09 14:44:04
緊張するお仕事をお疲れ様でした。
喜んでいただいて、良かったですね
この次も優しく寄り添ってあげてください。
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(^^) (SORA)
2006-11-09 09:52:25
私が入院中同室だったY子さんは、最期はホスピスです後されました。亡くなられたあとにお線香を上げさせていただきに行った時に聞いた話だと、病院に入院中は暗くなっていたけれど、ホスピスへ移ってからは穏やかに過ごされていたそうです。とはいえ、ホスピスにはいると言うことは命と向き合わなければならなくなると言うことですよね・・。ぴあのんちゃんの音楽療法ってきっと薬より効き目があったんじゃないかなー・・なんておもいます。
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Unknown (ひろこ)
2006-11-09 07:14:29
なんて言葉にしたらよいかわかりませんが、なんかいいですね。
私もいろんな経験を重ねて、ぴあのん先生みたいになれたらいいな。
「ありがとう」って言ってくれたのは、ものすごい本心ですね。うれしいですね。
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