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音楽療法、音楽教室、障がいを持つ子供さんのピアノ指導、緩和在宅音楽療法、アマティーナ愛知弦楽合奏団

命の期限〜最後の言葉

2019-04-17 | 緩和ケアー
在宅音楽療法に伺っている女性と
初めてお会いしたのが、インフルが流行している真っ最中の2月某日でした。
 
在宅での終末を望まれ、自宅にお帰りになりました。
再発の乳癌です。
 
女性にとって乳房喪失は相当な精神的ダメージを受けますが、再発はもっとダメージが強く、不安と焦燥感に苛まれているとおっしゃっていました。
 
最初は、赤ん坊に乳を飲ませる役目も終わったからもう良いのよね〜
そう言って自分を慰めたという。
 
しかしステージ4の為、乳房温存も出来ず、切り取った後の腕や神経の痛みに耐え切れなかったと言われた。
何とか明るさを取り戻し、5年過ごしたが、再発をしてしまった。
 
咳が止まらず、胸に違和感、風邪かと思っていたら肺に転移が認められ、手術、化学療法、手を尽くした。
 
「ああ〜来ちゃった!っと思ったわ。
でもね、何も思わないと言えば嘘になるけれど、前みたいな恐怖感はないの。
苦しい化学療法に耐えなきゃいけないと思うとそれがね。」
 
「でも、耐えたわよ!私って偉いでしょ〜うふふ。
病院もいいけど、やっぱり家が一番。
わがまま言って帰って来たわ。
友達、音楽よろしくお願いします。」
 
既に告知された命の期限は終わったはずなのに、
桜が見られた!
今度は新緑が見たい!
次は、花火ね!
 
いつも前向きに、私の弾くピアノに合わせ指でリズムを取ってくださったり、声を出してくださったりしている。
胸は水が溜まり、呼吸は辛く、痛み止めも使っている。
「頑張っている訳じゃないの、もうお呼びが来たら行かなきゃね。」
ご主人も子供さんもご家族皆様、本当によく尽くされておられる。
私が音楽するのは、ほんの10分、
あとは見守らせて頂くだけ。
 
いつか私も行く道かも。。。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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