温かい人

図書館に行こうと思い車をとめて玄関に～
玄関先で５・６人の女性が固まって話をしていたのでちょっと躊躇。

年のころは６０代後半かも・・・

話に夢中で私が入りたいと思っていることに気がついてかつかないのか・・
だれも道を開けようとしないので少し大回りをしてドアーに向かった。

入ろうと思ったとたん、足が思うように回らずもう少しで
突っかかりそうになり、その輪の１人に当たってしまった。

＊痛いわね～気をつけなさいよ
♪すみません
＊真っ直ぐ前を見て歩いてよ～アアアア痛い！
♪大丈夫でしたか？どこかにカバンの角でも当たりましたか？
＊ココよココ！
♪どうも申し訳ありません
＊まったく、ごめんなさいしか言えないのかしら～ん？
♪お怪我をなさったのなら病院までお送りしますが。。。
＊どこも怪我なんかしていないわよ、あんたの態度が悪いから。
♪私の態度ですか？（ちょっとカチン）
＊そうよ～なんで横目でにらんで行ったのよ。
♪そうでしかた～私は中に入りたかったもので・・・
＊　どいて下さいってお願いすればいいでしょ～まったく今の若い人は。
♪あの～急ぎますのでこれで・・・
＊　そう～早く行けば

我慢に我慢をしていたぴあのんです。
ようやく中に入って本を返し、本を借りようとして書庫を見ていたら
先ほど、輪の中にいらしたかたが寄って来て、
小声で、
「申し訳ありません。あの方少し病気なのです。
私達もすぐに注意をすれば良かったのですが、あまりの剣幕で
言葉を挟む隙がありませんでした。
病気のさせた事、どうぞお許しくださいね。
お気を悪くなさったと思います。本当にお許しを下さいね」

♪いいえ～別に宜しいですよ～病気のお友だちを持って皆さんも
大変ですね。お気遣いなく。

そうしてその方は何度も頭を下げられ私から離れて行った。

そうは言ったもののなぜ、あの場で制しなかったのだろう～と考えた。
私は病気の質は分からないが、多分○○病だろうと思った。

外に出て車に乗ろうとしたら、先ほど、誤りに来られた女性も車に乗り込むところで会釈をしたら、再び言葉をかけられ、
「申し訳ありませんでしたね。あまり外に出ないので食事でもと思って
外に連れ出したのです。お友達と交代で様子を見に行っているんですよ。
食事の後もちょっと今のような事があって・・・申し訳ありません」

いや～この方も大変だなぁ～っと思いながら車に乗った。
しかし、こんなに物言いの優しい女性、
見ず知らずの私に謝るということはきっと心はとっても温かい人なのだろう。
少し、気持ちもおさまり、帰途に着いた。

もし、逆の立場だったら・・・私はどうしていただろう～