石屋さんの独り言

群馬県高崎市にある石商中里です。
日々の出来事を掲載していきます。
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開眼供養

2013年02月01日 | 石屋さんの独り言
新しくお墓を建立すると開眼供養というものを行います。
入魂式、魂入れ等ともいいます。
お墓を建てただけでは、まだそれは石のままです。
記念碑というかモニュメントといいましょうか。
お墓というものに機能させるには、
開眼供養をやらなくてはなりません。
諸説色々とありますが、ある住職さまの説法の中から一つご紹介。
間違っていたらすいません。。

開眼とはその名の通り眼を開くもの。
その眼を通して、ご先祖様たちが貴方達を見ていらっしゃる。
ご先祖様たちがいる場所とこの世とを通じる窓のようなもの。
お墓の前に来たら手を合わせて、自分自身に起きた出来事などを
ご報告して下さい。
声に出してもよいですが、心の中でご報告して下さい。
そのご報告をすることと共に、心の中が整理されていきます。
そして心が落ち着いてくるのです。
ご先祖様にご報告すると共に、心が清らかな気持ちになるのです。
いわば、自分自身を確認する、自分自身を映し出す鏡のようなもの。
お墓をそういった心の拠り所にするための儀式が開眼供養なのです。

お石塔を改修したり、解体処分などをする場合は
開眼戻しや閉眼供養といったりもします。
抜魂式、魂抜きなどなど。
外柵を直したり、墓誌(過去碑)などを直したりするときには、
開眼戻しはやらないです。
開眼されているお石塔やお地蔵様などを動かす時に行う事が多いです。

宗派によっては開眼供養を行わない場合もあります。

ちなみに開眼供養はおめでたい事なので、
紅白のご祝儀袋を使ったりもします。