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雑草が牛の胃液で有益に

2025-02-20 14:55:09 | 時事川柳

草を消化する牛の胃の微生物を培養し、雑草や野菜くずを発酵させてメタンガスをつくり、発電に利用する技術を石川県立大学のチームが開発し、防災用設備として普及に取り組んでいます。

植物の細胞には細胞壁があり、主成分のセルロースを多く含む雑草は特に分解、発酵が難しいとされていましたが、チームは草食の牛の第1胃「ルーメン」に着目し、採取した胃液から微生物を取り出してタンク内で培養することに成功しました。

微生物が作り出す酵素セルラーゼが雑草や廃棄野菜などを効率的に分解し、出来た酢酸からメタン生成菌がつくったメタンガスを専用の発電機に通して発電する。との説明で、たくさんの化学式が登場するのだろうと思いますが、私には難しそうです。

チームは開発した設備を能登半島地震の被災地で活用しようと試みましたが、道路事情により運べなかった経験から、災害発生時にすぐ使えるように、石川県川北町のスーパーに設備を据え付けました。そこでは、野菜くずから発生させたメタンガスをガスとして使うほか、発電も行っており、今後は福島県いわき市や能登地方にも設置する計画だそうです。

また、肥料として利用できる発酵後の残り液を使って大学構内でホップを育て、金沢市のブリュワリーと共同で「防災ビール」を開発したことも紹介されていました。

メタンガスは、胃液そのものではなくその中の微生物が作り出す酵素の働きによるものですが、発電に有益に使うには胃液である必要がありました。

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