山歩き

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混迷のマリで助産所難産に

2024-01-12 11:05:04 | 時事川柳

10日の紙面に大きな見出し マリ助産所建設 暗礁 を見てすぐに「難産」が浮かびました。

盛岡市の盛岡青年会議所が寄付集めに協力し、アフリカ・マリで進めてきた助産所の建設作業が、武装集団の襲撃によって見通しが立たない状況に陥っているというのです。マリはアフリカ大陸にある共和国で貧困国の一つと記憶していましたが、検索したところ下から18位で、貧困の原因には紛争・戦争が多いこと、政治情勢が不安定であることも含まれていました。

助産所の建設は盛岡が東京五輪のホストタウンになり、盛岡第二高校出身の女性が長年現地で活動してきた縁から立ち上げたプロジェクトで、襲撃で左官らが殺害され、政情不安と治安悪化などで支援団体も現地に入れないでいるそうです。同会議所は、同市がホストタウンに登録されたことをきっかけにマリでの活動を始め、21年に女性のための識字教室を建設しており、助産所は第2弾の位置づけで新生児・妊産婦の死亡率低下と女性の雇用創出を掲げ、昨年10月の開所を目指していたものです。

混迷の様子を紹介する記事に、クーデター、イスラム過激派、PKO撤退、ワグネルが含まれていますので、察しが付くと思います。

なお、盛岡青年会議所は第1弾の活動に対し高い評価を受け、全国の青年会議所の優れた事業を表彰する「AWARDS JAPAN2021」でグランプリを獲得していたそうですが、知りませんでした。

混迷は記事にあったので使いましたが、後ろに「助産」「難産」と「ん」が続くので「混乱」として「ん」を追加すれば面白かったかなと思っています。今週は入選が3回となり、「ん」を使い果たさなけりゃいいなと思います。

 

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海外へ異彩を放つヘラルボニー

2024-01-10 10:27:37 | 時事川柳

国内で障害のある作家150人以上と契約を結び、アート作品を通じた衣料品や雑貨の商品化、イベント企画などを手掛けてきた盛岡市のヘラルボニーは、2024年初めて国外に活動拠点を設け海外に進出します。

ヘラルボニーはデザインを生かして衣料品や雑貨などに商品化するほか、空間演出や福祉をテーマにしたイベント企画などを手掛ける会社で、ミッション(使命)は「異彩を、放て。」です。なお、なお盛岡市のほか、東京と大阪に拠点があります。

同社は作家とライセンス契約を結び2000点以上のアートデータを保有し、企業がデザインを使用した際に対価を受け取り作家に使用料を還元しており、ライセンス使用の年間支払額(総額)は21年6月時点から2年で8.7倍に増加しました。

厚労省によると、就労支援B型の福祉事業所平均工賃(21年度)は月額1万6507円ですが、年収が数百万円を超えた作家が複数いるそうです。

岩手県金ヶ崎町出身の創業者は「ヘラルボニーが世界の共通言語になることを目指す。先入観や常識というボーダーを超えて異彩を全世界に届け、福祉を起点に新たな文化をつくりたい」と狙いを語っています。

写真はヘラルボニー作家によるラッピング列車で、JR釜石線と東北本線を走る「快速はまゆり」です。

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STEAMが文系理系枠外し

2024-01-09 10:28:00 | 時事川柳

能登半島地震で被災された皆様にお悔やみとお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復旧・復興が成し遂げられるよう願っております。

句はこれら、1月6日の紙面の見出しをまとめたものです。

文系、理系の垣根越え 

STEAM教育に力 

県立高9校「推進校」

 STEAM教育とは、各教科学習を実社会での問題発見、解決に生かす教科横断的な教育で、文部科学省が推進しています。

Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Arts(芸術、リベラルアーツ)、Mathematics(数学)の頭文字を取った造語で、急速な技術進展による社会変化を背景に現代の諸課題に対応できる資質、能力育成を目指す。とのこと。

県内では2023年度に盛岡第一、盛岡第三、花巻北、黒沢尻北、水沢、大船渡、宮古、久慈、福岡の9県立高校が「推進校」に指定され、科目を融合した講義などで生徒たちの社会問題発見、解決能力の育成を目指しているそうです。

取り組んでいる生徒や教師の発言を紹介すると「普段は区切られている教科のつながりや、実社会で役立つことが分かった。いろいろな教科の先生が独自の視点からアドバイスをくれる」(生徒)「最近の問題は思考力や表現力が求められていて受験にも生かされる」「先端技術に触れる機会が増え、生徒たちの視野が広がる」(教師)

肯定的な声の一方で「普段の授業で実践するにはハードルが高い」などの指摘もあり、定着に向けては道半ばとのことです。

 

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